2016年02月05日

蔵王キツネ村

先日、かねてから行きたいと思っていた蔵王キツネ村に行って参りました。
キツネ村は宮城県白石市にあり、キツネを放し飼いにしている施設です。
ただし、現地までのアクセスがかなり問題なのでした。
キツネ村の最寄り駅は東北本線の白石駅。そこからバスがあるのですが、これが火曜日と金曜日のみ運行で、しかも一日1本。つまり1週間に2本しかないという、かなり厳しい条件。
他には、「薬師の湯」という温泉宿泊施設に泊まれば、キツネ村までバスで送迎してくれるサービスがあるのですが、時間の余裕がないので今回は無理。
あとはタクシーですが、片道で数千円かかるそうで、うーん、一人ではあまりにも勿体ない。
色々考えた結果、やはり週2本のバスを利用することにしましたが、問題は時間で、バスの出るのは午前7時58分。当日の朝始発で出ても、白石に着くのは10時過ぎになってしまいます。そこで、前日の夜に東京まで行って、そこから仙台行きの夜行バスを利用することにしました。仙台には朝6時前に着くので、そこからJRで白石に戻るルートです。これならバスの時間に間に合います。

2月1日の夜、品川まで新幹線で行き、そこで夜行バスの時間まで一風呂浴びようと、近くのスーパー銭湯に行きました。しかし、乗る路線を間違えたりして時間をロスし、品川駅に戻ってきたのが発車15分前。さて、バスターミナルまで急がなければと思っても、場所が全く分からない!多分、駅に隣接しているだろうとちゃんと場所を調べていかなかったのがマズかった。品川駅のバスターミナルは駅からかなり離れた所にあったのです。
交番で訊いて、やっと場所が判明したのが発車数分前。しかし、バスターミナルまでの距離が数百mはあるというので、絶対に間に合わないのは確実、どうしよう、乗れなかったら東京で泊まって朝出るしかない…と焦りながら走って走って、ようやく目的のバスターミナルに辿り着いたら、仙台行きのバスがいました!
発車時刻を数分過ぎていたのですが、待っていて下さったのか、何とか乗ることができました。遅れてしまってすみませんでした…運転手さんに大感謝!

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2月2日朝5時40分頃仙台駅着。ここからJRに乗車し、7時前白石着。やっと最寄り駅まで辿り着きました…。
コンビニでコーヒーやパンを買って食べながらバスを待ち、定刻通りにバスが来て、無事に乗車。乗客はロシアやハンガリーからの留学生の女子大生達や中国系の親子、普通の日本人観光客など10数人でした。

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キツネ村方面に行くバスはコミュニティバスのような小さな車体でした。この路線は、途中までバス停があるのですが、山の方に行くとフリー区間になり、路線上のどこでも申告すれば乗り降りができるのです。田舎に行くとよくありますね。因にバスの料金は格安の200円!かなり距離があっても均一料金です。

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午前9時、キツネ村オープンと同時に到着。
早速、可愛いキツネが出迎えてくれました。

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施設の中に放牧場があり、沢山のキツネ達が放し飼いにされています。

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専用の餌やり場から、キツネにおやつをあげられます。

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ここに人が来ると餌がもらえるのがわかっているので、キツネ達が群がってきます。

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放牧場の中には神社もありました。祀ってあるのはもちろんキツネ。

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全部で7〜80匹位はいるでしょうか。雪に覆われた放牧場でキツネ達は思い思いに過ごしていました。一番多いのはキタキツネで全体の80%以上、他にはギンギツネやホワイトギツネもいました。

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ギンギツネはクールなイメージ。

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全身が白っぽいホワイトギツネ。

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放牧場とは別の小屋の中にいた、プラチナギツネ。まだ子供のようです。

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こちらは茶プラギツネとありました。珍しい毛色です。

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この日の気温は-3℃位で、この時期の平均的な気温でしたが、外にしばらくいると寒くなってきます。建物の中には休憩できる場所がありましたが食堂がお休みでした。代わりにカップうどんを売っていたので、今日のお昼はこれに。

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外にいるキツネ達は寝たり起きたり走ったり、時には吠えたり威嚇しあったり。でも、本気でケンカをしている様子ではなく、遊びの一環のようでした。

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キツネ達も、ある時間になるとお休みモードになるようです。

午後2時半頃、帰りのバスの時間になり、行きのバスで来た同じメンバーと一緒に再びバスに乗り、白石駅に戻りました。
白石からJRで福島に行き、そこから東北新幹線で東京へ。東京からはいつもの東海道新幹線で帰りました。
ということで、キツネ村遠征は無事に終了。途中、冷や汗もかきましたが、結果的には計画通りのスケジュールをこなし、沢山のモフモフに会えて幸せな1日でした。
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2016年02月04日

ユウキに会いにとくしま動物園へ

1月14日〜15日に、徳島と神戸に行ってきました。
徳島はとくしま動物園に、円山動物園から移動したシンリンオオカミのユウキに会うのが一番の目的でした。
朝一番の新幹線で新神戸に行き、地下鉄で三宮に。そこからは高速バスです。
徳島は四国なのでJRで行こうとすると岡山からぐるっと廻らねばならず、時間もお金もかかるので、陸路で行くのが一番のようです(因に飛行機の中部空港ー徳島空港の便はありません)。

徳島駅に着き、路線バスで動物園に。10時半頃到着し早速オオカミ舎へ。

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とくしま動物園は初めての訪問でした。このオオカミ舎には以前、シベリアオオカミのコウゲツが住んでいましたが、1年ほど前に亡くなり、ずっと空き部屋になっていました。そこへ、昨年12月に円山からシンリンオオカミのユウキがやって来たのです。再びオオカミが見られる、ということで盛り上がっているようでした。

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右側の写真パネルは、知り合いのオオカミファンの人から贈られたものです。

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ユウキ!お久しぶり!相変わらず端正なお顔立ち。
円山で昨年5月に会って以来だから8ヶ月ぶりの再会です。今までは家族で生活していましたがここでは単独。ユウキ自身がどう思っているかは分かりませんが、円山で父親のジェイと争って別飼育されていた経緯を考えると、一頭の方がストレスもなくのんびり出来るのではないかとも思えます。
後々にはどこかからお嫁さんを迎えて…とか色々考えますが、ひとまずは新しい環境に慣れるのが一番ですね。

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観察中は時々水を飲んだり、ぐるぐる廻ったり、寝たりの繰り返しでした。まだ落ちついたかどうかは分かりませんが、他にオオカミがいないので、マイペースで過ごせていると思います。
土日などお客さんが多い時には不定期に、担当さんが獣舎のあちこちにおやつを隠して探させたりしているそうです。オオカミのことをよく考えてお世話して下さっているようなので、ユウキもすっかり懐いているようでした。

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のび〜

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バスの時間に合わせて園を出たので閉園までは居られませんでしたが、お別れする前はガラスの前に来てくれました。ありがとう、元気な姿を見られて嬉しかったよ。また来るからね〜

早めに徳島駅に着いたので、バスの時間までお茶を飲んでまったり。
午後5時半、行きと同じルートで、神戸へ戻りました。
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2015年10月20日

フランス・スイス訪問記/その4

10月6日(火)
この日は朝からチューリッヒ動物園に。

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泊まったホテルは、駅から少し離れた、こじんまりとした可愛いホテルでした。家庭的でいい宿でした。

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Mさんがホテルまで迎えに来て下さり、電車で動物園に向かいます。

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動物園は小高い丘の上にありました。入口にあったグッズ売り場。

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園内は、かなり紅葉していました。前日夜に雨が降ったので、空気が洗われてより綺麗に見えました。

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入ってすぐに、珍しい鳥に出会いました。白黒ツートンの白鳥!首が黒くて体が白い。これは、コクチョウとハクチョウの掛け合わせでは勿論なく、クロエリハクチョウです。(因に、ハクチョウとコクチョウを掛け合わせるとグレーの鳥になるそうです)

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ヤク。3日前に生まれたばかりの赤ちゃんもいました。親とはかなり違う風貌。ちょこちょこ動き回っていてとても可愛い。

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ユキヒョウ。合計4頭いました。子供は他の動物園にお嫁に行くことが決まっていたので、間に合ってよかったです。今頃はもう移動しているかも知れません。

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オオカミ。ここにいるのはチュウゴクオオカミです。オオカミ舎は塀越しか、小さな覗き窓から見るようになっていて、観察するのが結構困難。こちらの子も、なかなかのイケメンでした。会えて嬉しい!

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今まで会った事のない鳥類も沢山いました。こちらはエジプトハゲワシ。日本の動物園でも見られる所があるそうですが、私は初めて見ました。

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ホオアカトキ。

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まさに「黒いコウノトリ」という感じのナベコウ。たまに日本にも渡って来るそうですが、かなり珍しい鳥です。

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アルパカやグアナコなど、南米のラクダの仲間たち。色とりどりです。こんなに色のバリエーションがあれば、染めなくても色んなセーターができますね。

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仲睦まじいシュバシコウのペア。

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そして、ここがゾウパーク。昨日日本のテレビ番組でも紹介された、世界的にも注目の施設です。大きなドームの中には、ゾウ達の他、ゴキブリ!や爬虫類などを飼育しているスペースもありました。世界初、ゾウが泳ぐところが見られる深いプールや、ドームの外にもゾウが遊んだりトレーニングをするエリアがあります。

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ちょうどお昼になったので、ドームの中でゾウを見ながらタイ風野菜カレーを頂きます。ちょっとピリ辛で美味しかったですが、全部は食べきれませんでした。

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午後から、ゾウに餌をやりながらのガイドに参加。ガイドはドイツ語なので全然分かりませんでしたが、1歳の仔ゾウのOmyshaと、年の離れたお姉さんゾウの様子が楽しく見られました。キーパーさんがりんごをプールの中に投げて、それをとりに行くのですが、鼻の短いオミーシャはなかなかうまくいきません。最後の方でやっとゲットしました。

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親子から離れたところに、ひときわ大きいオスのゾウがいました。この個は王子動物園にいるマックのお父さんのMaxiです。マックの大きな体と立派な牙は父親譲りだったんだ、と納得。

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この動物園の誇る施設の一つがMasoala Regenwaldという、熱帯雨林を再現した屋内施設です。実際のジャングルのように湿度が高く蒸し暑く、ここでは熱帯に住む様々な動物(サル類、鳥類、爬虫類)を展示しています。これはパンサーカメレオン。信じられないような鮮やかな色です。

最後にもう一度、オオカミやトラのいるエリアに戻って見た後、メガネグマなどを見て、チューリッヒ動物園を後にしました。都会の動物園だからそれほど広くないかなと思っていましたが、ほぼ一日かけても全部は見られませんでした。まあ、見たい動物の所に何度も足を運んだり、一箇所に長く滞在していたせいもあるのでしょうが、もしも再訪するチャンスがあったら、昨日のWildnisparkと同様、今回会えなかった子達に是非会いたいと思いました。

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Mさんと一緒にチューリッヒ中央駅まで戻り、パリ行きのTGVを待ちました。駅構内では本場ドイツと同じようなオクトーバーフェストをやっていて、ソーセージのいい匂いが漂っていました。時間があったらビールでも飲みたかったですが今回は断念。

チューリッヒで2日間お世話になったMさんとお別れし、列車に乗り、一路パリへ。Mさん、本当にお世話になりました。楽しい2日間をありがとうございました。

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5時26分発の列車だったので、ちょうど夕食の時間帯。行きと同じように食事のサービスがあり、白ワインと、メインはサーモンかチキンか選べ、チキンをチョイス。うん、美味しい。
外は真っ暗で行きのように景色は見えませんでしたが、パリまでの4時間はさほど長く感じられませんでした。

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9時半過ぎ、リヨン駅に到着。
広い駅構内を移動していたら10時近くになってしまったので、タクシーで帰ろうかとも思いましたが、深夜料金高そうだし、そんなに危なそうな感じもしなかったので、地下鉄を使いました。無事にホテルに到着した時には、さすがにホッとしました。
自分の部屋に戻って来て落ち着いたら、前の日の朝、鍵を閉め忘れてバタバタしていたのがまるで遠い過去のようでした。最初はどうなることかと思ったけど、無事に目的地まで行って、目標も全て達して帰って来られて良かった!これも全部Mさんのお陰です。
Mさん、チューリッヒの皆様、お世話になりました。楽しい旅をありがとうございました!
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2015年10月17日

フランス・スイス訪問記/その3

10月5日(月)
いよいよ2日間のスイスの旅の始まりです。
今回の旅行は、同じホテルに5泊してパリに4日間滞在するプランなので、中2日を使ってスイスのチューリッヒに1泊2日で行く計画を立てました。なので、不要な荷物はホテルに置いて、スイスで必要なものだけを持って行けばいいのです。

朝5時すぎに起床。スイス方面の列車が出るリヨン駅はパリの南部にあって、宿泊しているホテルのある市の北部からは、地下鉄を乗り継いでいくと30〜40分はかかるので、発車時刻の1時間程前にホテルを出ました。
地下鉄の駅はホテルのすぐ前で、ホームに降りて行ったらちょうど電車が入ってきたので乗ろうと思ったら、混んでいたせいか目の前でドアがバシャッと閉まってしまいました。あ〜、しょうがない、次のにしようと思って、ふとベンチに座った瞬間…大変なことに気がつきました!!
ホテルの部屋には貴重品を入れるセーフティーボックスがあるのですが、その鍵を閉め忘れてきた!おまけに扉を開けっ放し状態で…
ボックスの中には現金(日本円、ユーロ)や自宅の鍵、帰りの航空券の引換券など大事な物が入っているのですよ!!
そんな状態で2日間も留守にしたらどんなことになるか…大急ぎでホテルに戻り、部屋に駆け込み、開けっ放しのボックスの扉をしっかりロック。幸い、まだ朝6時台と早朝だったので、メイドさん(お掃除の人)が入る時間でなくて助かった〜!駅とホテルが近くてよかった〜

すんでの所で大失敗を回避したものの、お陰で朝から疲れました。大丈夫かしらこの先…

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てな訳で予定より10分ほど遅れたものの、リヨン駅に到着。さて、私の乗るTGVはどこかな?と探しましたが、発車する5番線が見つかりません。おかしいなあと思って表示をよーく見たら、一つ下の階のようです。国際線と国内線は違う階なんですね。階段を降りて行ったらありました。今度こそ間違いないな、と乗り込み、自分の席も確認して、ようやくひと安心。

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7時23分、定刻通りTGV9203号はParis Gare de Lyon(パリ・リヨン駅)を発車、一路スイスのZuerich HB(チューリッヒ中央駅)に向かいます。

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窓の外は、のどかな田園風景が広がります。

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因に、今回のTGVのチケットは旅行前にインターネットで予約し、座席番号や名前が書かれているチケットを自分でプリントアウトしたものを持ってきました(TGVは全席座席指定)。検札が来たらそれを見せて、印刷されているQRコードを読み取ってOK。以前TGVに乗った時は、直接現地の駅の窓口で予約しましたが、いやはや、便利になりました。

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しばらくすると朝食が運ばれてきました。パリ-チューリッヒ間を走る路線は、1等車のみ座席での食事サービスがあります。朝早かったので何も食べていないし、目的地まで4時間、時間がたっぷりあるので、このサービスは有り難いです。
車内にはビュッフェもあり、パンやコーヒーなど軽い食事も買えるので、1等車以外の人はそちらを利用してもいいですね。
メニューは「甘い系」と「しょっぱい系」があり、私はハムやチーズのしょっぱい系を選びました。甘い方はチョコレートケーキやジャムが入ったパンなどのようでした。こちらでは朝から甘いものを召し上がる人も多いようです。機内食のような見た目ですが、結構美味しかったです。さすがはフランス。
3時間ほど走り、バーセルに到着。ここで大多数の人が降りて車内はガラガラに。ここからスイスになるので車内アナウンスもドイツ語メインに変わりました。

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11時26分、チューリッヒ中央駅に到着!
ホームでは2日間お世話になるスイス在住のMさんが待っていて下さり、スムーズに合流。あらかじめ乗る車両をお伝えしておいたので、すぐに私と判ったようでした。

さて、ここからはMさんのご案内でWildnisparkという動物園に向かいます。駅のコインロッカーに不要な荷物を預け、Sバーン(近郊列車)とバスを乗り継ぎ、到着。
Wildnisparkは動物園というよりもサファリパークに近く、自然の山や森のあちこちに動物が飼育されている「山のサファリパーク」という感じの所でした。エリア全体がとても広くて、それぞれの動物は囲いの中にいるのですが、木の影や穴の中に入っていると見られないこともあります。このあたりはパリの動物園と一緒でしたが、こちらの方がより自然の地形そのままなので、特に小さい動物は探すのが困難。

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イエネコよりも少し大きいヤマネコ。

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小柄だけど立派な角を持ったアルペンアイベックス。

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狼のいる所は、少し高い位置から見おろすようになっています。木立の中に点々としているのが見えますが、かなり距離があるので、望遠レンズがないと厳しい。檻などがなく見られるのはいいのですが。
因に、ここにいるのはルーマニアのカルパティア山脈にいたパック(群れ)です。種類はタイリクオオカミの中の、俗にCarpathian Wolfと呼ばれる狼です。

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カルパティアウルフは初めて見ましたが、毛色はシンリンオオカミのように白、黒、灰色、茶色などが混ざっていて、個体によって違います。体格はシンリンよりも小柄でした。昨日見たイベリアオオカミより少し大きく感じましたが、標準的なタイリクオオカミの体格かなと思いました。
あまり長時間観察していなかったので、群れの順位などは分かりませんでしたが、常に尻尾を巻いている個体や、夫婦と見られるものを確認しました。
顔立ちは、なかなかのイケメンが多かったです。

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少し遅めのお昼は、園内のレストランで「ワイルドバーガー」という大きなハンバーガーを頂きました。このハンバーグに使われているのは園内で飼育されている動物(ダマジカやアカシカ)の、余剰個体の肉です。やや硬めですがお味はまずまず。

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これは、現在このパークにいる動物の数(大人オス、大人メス、子供)の数を示したものです。

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Wildnisparkの周辺は、これぞスイス!という感じの美しい景色が広がります。まさに、アルプスの少女ハイジの世界。
広大な自然の中を歩くのは楽しいですが、山なので起伏があるし凸凹道だし、体力もそれなりに必要になるので、日頃の運動不足が堪えます。

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遥か遠くに見える、雪を頂いた山が美しい。

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橋を渡った道路の向こう側の敷地内にはこんなものもありました。旧石器時代の洞窟遺跡です。ラスコーの洞窟画のような絵は後で描かれたものだそうです。

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アカギツネ。こっちを向いてくれましたが草にピントが合ってる(T T)

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ヨーロッパバイソン、モウコノウマなどが放牧されていました。ヨーロッパバイソンはアメリカバイソンに比べて少し小柄で、子供もいました。

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そして、どうしても見たかった動物の一つ、ヘラジカ!世界最大のシカです。ここには何箇所かに分けて5頭が飼育されていました。

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こちらは母と子のヘラジカ。母親は水に浸かっていて、子供はさかんに草を食べていました。よく見ると子供は前足を折って膝?をつくような姿勢で草を食べています。足がとても長いので、この方が楽なのでしょう。
何とも言えないのほほんとした顔立ちがたまりません。

他にも、「ネズミ小屋」と呼ばれる、農家の納屋や台所を再現した小屋の中で、ハツカネズミやオオヤマネを飼育している施設がありました。写真がうまく撮れずに残念。

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帰り際に見た、ダマジカの群れ。ダマジカは群馬サファリで見たことがありますが、ここの群れの中には2〜3割ほど、毛色が白いものがいます。シカで白い個体を見たのは初めてでした。何だか神聖な感じがします。

沢山の動物達に会えて、美しい景色も見られて、何よりもお天気に恵まれて、本当に楽しい一日でした。オオヤマネコとアルプスマーモットとクマには残念ながら会えませんでしたが、これも運。またリベンジしたいです。

再びSバーンに乗ってチューリッヒ駅に戻り、荷物を取り出して、予約してあるホテルに向かいました。ホテルまでMさんが付いて行って(連れて行って)下さり、今日一日最初から最後までお世話になりました。どうもありがとうございました。
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2015年10月15日

フランス・スイス訪問記その2

10月4日(日)パリ滞在初日はパリ郊外の動物園、Parc zoologique de Parisに行きました。
ホテルから地下鉄で最寄り駅のPorte Doreeまで行き、そこから5分ほど歩いた所に動物園はあります。ここは1934年にオープンし、2008年に一旦クローズ、改装工事を経て2014年にリニューアルオープンしたもので、自然を再現した都市型の動物園ということで、どんな施設か非常に興味がありました。
因に、動物園は「ヴァンセンヌの森」の一角にあり、森の中には湖、競馬場、植物園、ヴァンセンヌ城などがあります。森全体の広さは何と995ha(1haは100m四方なのでその約1000倍!)…なんか見当もつかないのですが、この日の最後にその広さを身をもって体験することになりました。

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朝から快晴の、いいお天気に恵まれました。
ここが入口。ゲートをくぐるといきなり係の人に呼び止められて荷物検査。こういう所でも調べられるとは。
その後、チケットを購入して園内へ。因にお値段は大人22ユーロ(約3000円)。日本の動物園に比べると2倍〜3倍はしますね。
園内は大きく5つのエリア(ヨーロッパ、中米、南米、アフリカ、マダガスカル)に分かれています。朝の10時くらいだと人も少なく静かで、動物もお休みしている子が多かったです。一応ルートに沿って進み、大体1周した後に見たい動物の所に何度も足を運んで、3度目くらいにやっと見られました。

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オオカミ舎とオオカミ達。
ここにいる狼はスペイン・ポルトガルの一部に生息するイベリアオオカミです。小柄で毛色は濃いめ。多摩動物園にいるタイリクオオカミとよく似た風貌です。計3頭いました。
ほっそりとしていましたが、夏毛の影響もあるのでしょう。

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アフリカエリアにはサイ、シマウマ、ライオン、オリックス、キリンなどがいました。この園はキリンの繁殖に力を入れているのか、キリンが10頭以上飼育されていて、赤ちゃんもいました。

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シロサイとグレービーシマウマが混合展示されていました。

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シロオリックス。まだ毛色が淡い茶色の子供もいました。

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このウシ科の動物はアダックスと言います。初めて見ました。顔の模様とネジ曲がった角が面白い。

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アフリカエリアには広い水辺もあって、ここでも初めて見る動物だらけでした。この、ハシビロコウにも似た大きな鳥はマラボー(アフリカハゲコウ)です。

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こちらはクードゥー。私の大好きなネジ角系のスタイリッシュなウシさんです。

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中米エリアにいたピューマ。

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ぐるぐる廻って最初のヨーロッパエリアに戻ってきました。園の奥には人工的に作られた山があり、その中にも展示室があり、爬虫類などが展示されていました。

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山の横にあったバードケージにはハゲワシが数羽。丸ごとの動物の肉を与えられていて、骨から肉をむしって食べていました。

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ヨーロッパカワウソは餌やりをしていました。

獣舎まで行っても寝ているか隠れているかで見られず、何度目かに訪れてやっと見られた動物もいました。

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Wolverine(クズリ)!熊みたいに見えますがイタチの仲間です。初めて会えたので感動!

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ヨーロッパオオヤマネコのペア。一度目は耳しか見えず、二度目は寝顔しか見えず、三度目にようやく動いているところを見られました。日本では王子動物園の故グンマさんしか会った事がなかったので嬉しかったです。
見た感じ、まだ若いカップルのようでした。

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そして、ここに来た以上はどうしても会いたかった、黒ジャガーのアラミス殿。神戸の王子動物園にいる黒ジャガーのアトス君の同腹の兄弟です。たまたまネットで検索していたらここParc zoologiqueにアトスの兄弟がいると知り、今回の旅の切っ掛けにもなったジャガーさんなので、どうしても会いたい、会わずに日本に帰れるか!と。

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最初に来た時に見えたのはこのノーマルカラーのジャガーさん1頭だけ。もしかして交代展示かもと、昼からもう一度行っても同じ。今日は出ていないのか、もしかしたら見られないのか、と半ば諦めかけながらも最後に足を運んだら、奥の方の獣舎にそのお姿を拝見することができました!
公式サイトの画像で見た通り、アトスのように真っ黒ではなく、濃い焦げ茶色にジャガー模様が透けて見えます。期待通りのイケジャガーでした。

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他にも印象深い動物に沢山会えました。このフォッサも、初めて会った動物のひとつです。

広いエリアで放牧されている草食獣を除くと、どの獣舎も不規則な自然に近い形に設計されて、動物にストレスを与えないようにしているようでした。正面はガラス張りになっている所が多いのですが、反射で中がよく見えなかったり逆光で写真が撮りづらいのは、最近の日本の動物園と同じです。獣舎内は茂みや岩や穴ぼこが多く、動物が全く見えないこともありますので、どうしても見たいと思ったら時間を変えて何度も足を運ぶ必要があります。それでも見られなかったら諦めるしかありません…

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日が暮れる前にはホテルに戻ろうと思い、4時過ぎに動物園を後にしました。目の前にある湖では白鳥が泳ぎ、パリっ子達がのんびりボートで遊んだり芝生でゴロゴロしたり、秋の週末を楽しんでいました。
そして、どうせなら観光の一つもしていこうと、ヴァンセンヌ城まで行くことにしました。同じ森の一角だから、10分くらいで着くだろうと思って歩き始めたのですが、行けども行けども見えない。スマホの地図で確認しながら行ったので道は間違っていないはず。結局、30分ほどかかってようやく到着。後で距離を計ったら軽く2キロはあったのでした。ヴァンセンヌの森、広すぎる…

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最初に、動物園とお城が森の一角にあると聞いて、例えれば、天王寺動物園が大阪城公園と大阪城の隣にあるという感じかと思ったら全然違いました。
王家の領地で、王様が狩りをしたくらいだから獲物となる野生動物が沢山住んでいたはず。広さが桁違いでした。

という訳で、アウトドアな一日が終わりました。明日はいよいよスイスに向かいます。
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2015年10月14日

フランス・スイス訪問記/その1

10月3日(土)朝、中部国際空港からフランクフルトに向けて出発。1週間の旅の始まりです。今回は、ルフトハンザドイツ航空利用で名古屋(中部空港)からフランクフルトを経由してパリに向かいます。

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フランクフルト空港に到着後、パリ行きの便に乗り換え…なんですが、TransitとかConnectionなどの乗り継ぎゲートの表示が見当たらない。え?どうなってるの?
ヨーロッパでは現在「シェンゲン協定」によって、EUに属する国の間ではパスポートや入国審査なしで行き来できるようになっていて、外国から来た場合は目的地がどこであれ、EUに属する最初に降りた国で入国することになるのです。よって、最終目的地がフランスであっても、ドイツで入国審査を通ることになるので、乗り継ぎする場合も一旦入国審査場を通ってから乗り継ぎゲートに移動することになる、というのが分かったのはそこを通ってからのことでした。
この辺は、自分がよく理解していなかったのがいけないのですが、中部空港でチケットを渡された時に「最初に降りたドイツで入国します」という説明だけで、入国審査を通ってから乗り継ぎだよ、ということまでは聞いていなかったので戸惑いました。よくよく考えれば当然のことですが…
また、乗り継ぎ便まで4時間以上あったこともあり、ゾーン(A〜Z)は分かっていてもゲート番号がなかなか出ずに、本当にここでよいのだろうかと不安になりました(防犯上、出発ゲートは出発1時間くらい前にならないと表示されないのが常)。フランクフルト空港は広いので、もしゾーンが違っていたらだだっ広い空港の中を延々と移動しなければならないし…(後で聞いた話ではゾーンまで変わることはないそうですが)。
ひとまずチケットに書いてあるAゾーンに向かいました。しかし、そこに通じるセキュリティチェックを通る時に、何が原因か止められ、パスポートを見せろと言われました。
怖そうな係員が空港警察?みたいな人を呼んで、パスポートに押してあるラトビア(バルト3国のひとつ)のスタンプを見て2人でなんだかんだ言っている。「ラトビアへ行ったのか?」みたいなことを聞かれたけど、それはもう7年位前だし、今日は名古屋から来てパリに行くんだと片言の英語で説明したら、何とか通してもらえました。…結局何だったんだろう??一人旅だと目を付けられるのかな?
兎に角、時差で眠くなりながらひたすら待って、出発50分くらいになってようやくゲートが判明して、パリ行きの便に搭乗。1時間半ほどの短いフライトであっという間にシャルル・ド・ゴール空港に到着。

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「翼よ、あれがパリの灯だ」

夜景が綺麗でした(ブレていますが)。
中部空港で預けた荷物も無事に出てきて、出口に。
現地のドライバーさんが私の名前を書いたボードを持って出口で出迎えて下さり、無事に合流(送迎付きのプランでした)、予約してあるホテルに向かいます。この日の客は私一人だけでした。
旅行会社に委託されているとはいえ、ドライバー一人に客一人。ちゃんとホテルまで連れて行ってくれるのか不安で、空港を出てから間違いなくパリ市内に向かっているだろうかと道路標識ばかり見ていました。
夜だったので道も空いていて、早めに到着しました。無事にホテルに着いたのが嬉しくて、言葉は通じないけど荷物も運んでくれたし、キビキビしていて感じのいいドラーバーさんだったので、感謝の気持ちもこめてチップを渡しました。
ようやく自分の部屋に入ったら、安心感から疲れがどっと来て、すぐに眠りにつきました。いやはや、ハラハラドキドキの長い長い一日でした…。
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2015年04月12日

富岡製糸場

随分ブログの更新をサボってしまってすみません。
気がつけば4月半ばになり、ソメイヨシノは終わり、今は八重桜がきれいな季節ですね。

今月の初めに群馬に行って来ました。
一番の目的は群馬サファリパークでしたが、よくよく考えたらそこは昨年世界遺産に登録された「富岡製糸場」の近くではありませんか。群馬って結構遠いし、なかなか行くチャンスがないので、これはいい機会!と思って、富岡製糸場と群馬サファリパークを訪れる1泊2日の旅に出かけました。

東海道新幹線で東京へ行き、上越新幹線に乗り換えて高崎へ。
富岡製糸場のある富岡までは高崎から上信電鉄線で40分ほどかかりました。

事前の天気予報があまり芳しくなかったにも関わらず、当日はいいお天気!
上信富岡駅から歩いて15分ほどの所に富岡製糸場はありました。

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富岡製糸場は明治の初めに、主要な輸出品である絹製品を大量に生産する為に建造された国営の工場です。
当時の最新の技術で建てられた煉瓦造りの建物はとても大きく、美しく、凛々しさを感じました。

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絹糸を製造する工場の中。壁面が当時は高価だったガラス張りになっていて、電気(照明)のなかった時代でも太陽光を取り入れて日暮れまで作業が出来るようになっていました。また、トラス構造という工法で柱がなくても屋根を支えられるようになっていたので、広いスペースを確保できました。

明治から昭和にかけては日本中で絹糸の生産が行なわれていて、いわゆる「女工哀史」のような地方からの出稼ぎや身売りのような形で若い女工さんが劣悪な環境で働いていた歴史もあったのですが、ここ富岡製糸場はそういう場所ではなく、フランス人技師を雇い、最新鋭の機械と技術を揃えた官営(国営)の工場でした。
従って、ここで働く女工さんはエリートで、ここで最新の技術を身につけて自分の出身地に帰ると指導者として活躍していたのです。

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広い敷地内にはフランス人技師が住んでいた住居や寄宿舎や診療所がありました。
労働時間も日没までの平均7時間と決められていて、休業日もあり、給料もちゃんと支払われ、労働者の権利は保障されていたようです。
というようなことをガイドツアーで説明をして頂いて、最後に立ち寄った所は川沿いの広場でした。

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ちょうど満開の桜の花が咲き誇っていて、まさに「桜の園」。

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奥には当時の寄宿舎があり、桜と昔の木造の校舎のような懐かしい風景でした。

富岡製糸場の見学を終えて、駅に向かいながら街をぶらぶらしていたら、こんなものが。

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原寸大の蚕と桑の葉を模したチョコレートです。以前、ネットで話題になったものですが、実物を初めて見ました。結構リアルで、味もなかなか。
4時頃再び電車に乗って富岡を後にしました。この日は高崎に泊まり、翌日は群馬サファリパークに行きます。
そのお話は次のブログで…
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2015年01月09日

安佐動物園

昨年の話になってしまいますが、12月に広島の安佐動物園に行って参りました。
前日7日(日)に大阪でイベントがあり、折角ここまで来たのだからもう少し足を延ばして広島に行ってみよう!と。自宅から頑張れば日帰り出来る距離ではありますが、なかなか機会がないので…

大阪から広島まで新幹線で行き、広島駅から安佐動物園まではバスで1時間弱。山の中腹の、静かな環境にありました。

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まずはアフリカゾーンにいたクロサイ。東山でもおなじみです。角を突き合わせていました。
ここでは多くの動物が複数で飼育されていました。

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お隣には水牛が!このコは子供です。

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お母さんと比べるとこれくらいの大きさ。水牛はあまりちゃんと見たことがないので魅入ってしまいました。こんなに立派な角があるのに雌なんですね。

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お父さんはさすがに立派!体も大きいし角も太くて迫力があります。

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その隣にいたミーアキャット達は寒いからか団子になっていました。

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そして、ここで見たかった動物の一番手、チーター。
チーターを多摩以外で見るのは初めてでした。夏の動物のイメージがあるので、冬は大丈夫だろうか?という素朴な疑問が沸きましたが、特に寒そうにしている様子はありませんでした。

しばらくチーターを見てからさらに上に向かって歩いたら、こんなコが。

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シカ科のキョンです。これも東山では見られない動物のひとつ。柴犬くらいの小さなシカの仲間ですが、立派な角や牙もあります。可愛いけれど、ちょっと不思議な感じ。

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その横には…何だこのコは!?

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ブラックバックと言うウシ科の動物。ツートンのカラーリングとネジネジ角が何ともお洒落。
ただし、この色になるのは群れで一番強く、繁殖力のある雄だけだそうです。

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わらわらと出てきたブラックバックの群れ。角があるのが雄、ないのが雌ですが、若い雄は雌と同じ茶色をしています。黒い大きい雄はひと際目立ちますね。

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可愛いレッサーパンダ。カメラ目線いただきました。

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あまりにも笹を美味しそうに食べるので、見ているこちらも楽しくなりました。

最後に立ち寄ったのはアフリカゾウのいるエリア。
アフリカゾウとひと口に言っても、細かく分けるとサバンナゾウとマルミミゾウに分類され、遺伝子的にも違う種類だそうです。

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サバンナゾウのタカ(雄)とアイ(雌)。アジアゾウを見慣れているとものすごく大きく感じます。

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こちらがマルミミゾウのメイ(雌)。マルミミゾウが見られるのは日本ではここ安佐とあともう1園しかないそうで、貴重な存在です。サバンナゾウよりも小柄で耳が丸いのが特徴。

と、他にも沢山の動物に会えましたが、キリがないので、地元の東山で見られない、自分にとっては珍しい動物を中心に紹介しました。
訪れたのが12月だったので寒くて、おまけに平日なので静かでしたが、安佐は全体にゆったりとした環境で動物が飼育されていて、とても良かったです。
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2014年10月07日

三峰神社へ

さて次の日、10月最初の日はがらりと変わって、三峰神社にお参りしました。
三峰神社は、オオカミを祭神として祀り、元を辿ると1000年以上の歴史を持つ、由緒正しい神社です。オオカミを祀っているということで以前から興味があり、行きたいと思っておりました。
で、同じ埼玉県ならば、さいたま動物園とセットで行こうということになったのですが、両者は同じ県内とは言え、かなり離れており、移動も時間がかかりましたが、それも旅として楽しむことにしました。

朝、ホテルからバスの出る西武秩父駅に着くと、まだ30分以上あるのにかなりな数の人が並んでいました。座れるかなあ?と心配しながら列に加わると、私の後にも人がどんどん並んできます。そんなに人気のある所なのか?と半信半疑。結局、人の数に合わせて、3台のバスが出ました。目的地までの山道を1時間半以上立っているのは辛すぎますからね。

やっと神社のふもとに到着。遂にやって来ました三峰神社。
着いてから分かったのですが、毎月一日は、白い「気」のお札というものが出る日で、それを目当てに参拝客がやって来るらしいのです。

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入口の鳥居とお犬様の狛犬。
胴体の筋肉の表現が面白いですね。

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歩いて行くと、随身門という立派な門が見えてきました。

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そこにいたお犬様。

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神社の中は、大きな杉の木がそそり立つ静かな空間です。

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さらに歩くと、本殿に続く階段が見えてきました。

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階段脇にいたお犬様。
ここには沢山のお犬様(狼)の石像がありますが、作者や年代が違うので造形も顔つきも皆違います。比較してみるのも面白いです。
やっと本殿に辿り着いたのですが、お参りする人が多くて長蛇の列をなしていたので、最初に境内を見て廻ることにしました。

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売店もあり、狼神社だけあって狼関連のグッズが沢山!三峰神社オリジナルのものも沢山あり、思わず散財(苦笑)。狼ラベルの秩父ワインも何種類かあり、ワイン好きとしては全種類買いたかったのですが、持って帰る体力がなく断念。

少し人が少なくなってきたのでお参りした後、「興雲閣」で昼食にしました。境内にある大きな宿泊施設で、宿泊客以外の人が利用できる温泉もあります。時間があったら入りたかった…

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その後は、「小教院」へ。元は本堂として建てられた建物で、現在は改修されて喫茶室になっています。ここでは岩清水を使って淹れた本格的なコーヒーが戴けます。評判通り、美味しかったです。
何よりもこの重厚感あふれる格調高いお堂の中にいるだけで、清々しい気分になれました。

最後に、この神社の御眷属である大口真神(お犬様)を祀る、お仮屋神社へ。「御眷属(ごけんぞく)」の意味が分からなかったので調べたら、「仏や菩薩に従うもので、薬師仏の十二神将、不動明王の八大童子の類」とのこと。つまり、お犬様そのものが神ではなく、神の従者という意味で、説明文によると、その昔、日本武尊が三峰神社を祀った時に、道案内を務めたのが山犬で、その忠実さと勇猛さによって御眷属に定められたそうです。
「お仮屋神社」という名称は、御眷属であるお犬様は深い山中に身を潜めているので、ここを仮のお宮としてお参りを行なうために建てたので、そう呼ばれています。

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大勢の参拝客で賑わう本殿に比べて、私が訪れた時には誰もいなくて、ひっそりとしたお仮屋神社には左右にお犬様の石像と小さな祠が佇んでいました。おまけに辺り一面、どんどん霧が濃くなってきて、とっても幻想的な風景。山の中なのでそれほど珍しい光景ではないのでしょうが、神秘的なものを感じてしまいました。ああ、来て良かった。

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お参りした後に、ちょっと気が引けましたが、祠の中も撮らせて頂きました。
ご本尊の後ろに、小さな石像が沢山ありました。みなお犬様の形をしています。あちこちにあったものを集めたのか、それとも信者の人が自宅にあったものを持ち寄ったのか、定かではありませんが。

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山奥の鬱蒼とした森に囲まれた神社、ニホンオオカミが生きていた頃から多分変わらない景色。ぼーっと眺めていると、今にもそこの木の影から山犬(オオカミ)が出てきてもおかしくない風景でした。太古の昔、日本武尊を導いたニホンオオカミはどんな姿をしていたのだろうか…。
そんなことを想像しながら三峰神社を後にし、再びバスに乗って山を下りました。

さて、帰るのには西武秩父からは池袋に特急で向かうのが一番手っ取り早いのですが、行きと同じルートを辿っても面白くないし、自宅とは反対の東京に行く意味がないので、西武秩父線で「東飯能」まで行き、JR八高線に乗り換えて「八王子」に出て、横浜線に乗り換え「新横浜」へ。そこから新幹線に乗って帰りました。
今回の遠征は、初日は動物園でのんびり、次の日は神社で神聖な気分に浸る、という全く違う楽しみ方ができ、とても良い一泊二日の旅でした。
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2014年10月04日

埼玉県こども動物自然公園

9月の最後の日、タイトルにある「埼玉県こども自然動物公園」に行って参りました。
埼玉県を訪れるのは初めてだったので、全く未知の土地でした。
目的の動物園があるのは、そんな私でも名前だけは知っているさいたま市でも熊谷市でもなく、東松山市という所です。事前に動物園までのルートを検索して行ったのですが、耳馴染みのない地名ばかりでしたので、メモが手放せませんでした。
まず、新幹線で品川まで行き、山手線に乗り換え池袋に。そこから東武東上線に乗り高坂駅に。駅からバスに乗り動物園に無事に着きました。
こども動物園という名前を聞いて、ファミリーや子供向けのこじんまりした動物園かなというイメージでした。確かに動物園では定番のゾウやライオンや猛獣がいないという点ではファミリー向けなんでしょうが、実際には自然の地形を利用した広い森の中に、動物が点在している、という感じでした。
まず向かったのがここです。

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マヌルネコ〜!
マヌルネコはモンゴルに住むヤマネコの一種で、原始的なネコの一種。ずんぐりとした体型が特徴です。
地元の東山にいるマヌルネコのハニーは、ここの出身なんです。
個体識別が出来ませんが、写真の子は今年4頭生まれた子供のうちの1頭で、ハニーの弟妹に当たります。

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可愛い、そしてすごい目力。

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上の2頭は子供達で、兄弟です。

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こちらは大人のマヌルネコのマリイさん。この体型、たまりません。

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マヌル達のいる小屋。外側に金網で覆われたトンネルがつながっていて、マヌル達は自由に出入りが出来るようになっています。来園者はそれをガラス越しに見られるようになっています。

この後、牛やネズミ類やペンギンを見ながら園内をぐるっと廻り、オーストラリアの動物がいるエリアへ。

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この動物園は全体に檻や柵がなくて、自然な状態で動物を観察出来るようになっている所が多いのですが、ここは目の前に何の仕切もなくカンガルーがいました。

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コバトンロードという森の中に作られた通路を歩いていくと、シカとカモシカの谷が現れます。通路の下にカモシカとシカが自然の中に居るような状態で観察できるようになっています。

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広いエリアにほんの1〜2頭のカモシカが放牧されていて、動物園にいることを忘れそうな風景でした。

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こちらは、ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポター資料館。
イングランドの湖水地方にある本家の建物を再現してあって、昔訪れた時のことを思い出して、懐かしく感じました。

という感じで、お天気のよい一日、園内を歩き回ってかなり疲れました。
再びバスに乗って高坂駅に戻り、そこから反対方面の電車(東上線)で「東松山」乗り換え、「小川」経由で「寄居」まで行き、そこから秩父線に乗り換えて「御花畑」という駅で降りました。見るのも聞くのも初めての場所ばかりでしたが何とか辿り着いてホッとしました。
同じ埼玉県内でも、ここまで2時間かかりました。秩父地方はやはり遠い…

この日に泊まったのは西武秩父駅近くのホテル。
次の日は三峰神社に行きます。
posted by MIKA at 21:32| Comment(4) | 日記