2012年09月24日

さよなら札幌

9月17日(祝)、狼祭最後の日。この日も予報を覆してまずまずの天気になりました。
予備で持って来たものも含めてグラスが完売してしまったので、急遽、近くのお店でワイングラスを3つ仕入れました。
折角ならば円山の看板オオカミ、キナコを彫ってというリクエストもあり、一つ作りました。

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ルークとショウの向こうにキナコが見えます。
毎年夏になると、皮膚病の為にマズルと目の周りの毛が抜けて痛々しい姿になりますが、それ以外は割と元気そうに見えました。

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最近泳ぎを覚え、プールによく入るというユウキ。
この日もプールの淵を歩きながら水面をじっと見ていましたが、私が居た時には水に入りませんでした。

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そしてジェイ。怪訝な表情に見えるのは、目の上の毛の流れのせいらしい。
ついジャックと比べてしまうのだけど、住んでいる環境が違うと表情も違いが出て来るようです。

そして、先ほどのキナコグラスは、円山のキナコファンの方にお買い上げ頂きました。
ありがとうございました!

何やかんやで今年の狼祭も無事終了。
おいで下さった皆様、ありがとうございました。
スタッフの皆さん、大変お疲れさまでした。
あまり力になれなかったと思いますが、楽しいイベントに参加できて、本当に感謝しています。

今回特に良かったのが、お天気が持ってくれたこと。
事前の予報ではほぼ雨か曇りの最悪なパターンでしたが、結果的に晴れor曇りで、開園時間帯は殆ど雨も降らず、傘もささずに済みました。
これは私と、遠くから来て下さったゲストのお二人の晴れパワーが炸裂したお陰、と自負しています。
さよなら札幌!また来るからね!
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2012年09月22日

2012年狼祭その2

狼祭2日目は日曜日。
天気予報では、この日は一日雨ということでしたが、開門時間にはほぼ雨が上がりました。

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昨日グラスが完売したので、昨夜宿でひとつ作り、もう一つをここで完成させました。

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さて、こちらはジェイ父さん。
東山のジャックと同じ年の兄弟ですが、ジャックと比べると随分白く見えます。

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何とも言えない不思議な表情…。

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息子のショウ。この子は母キナコの姉で、2006年に亡くなったアンコに似ていると言われています。

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耳を寝かせて、何かに警戒するようなするどい目つき。

夕方に、若いカップルに2個のグラスをお買い上げ頂きました。
「グラスの裏にお好きな文字を入れますが…」とお聞きしたら、今日の日付と「円山動物園」の文字を希望されました。
この日に動物園を訪れた記念にされるのでしょうか。
グラスを気に入って頂いて、お二人の思い出になれば嬉しいです。
「動物園」の文字が画数が多く、彫るのがちと難しかったですが…

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この日は「夜の動物園」として、夜9時まで開園時間が延長され、狼舎も、夜のオオカミを観に来るお客様で賑わっていました。
私も暗い夜のオオカミを観るのは初めてでした。
ガラスの近くは室内の照明が当たって明るく見えましたが、奥の方は真っ暗。昼間とは全く違ったオオカミたちの姿を見る事ができました。

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ルークぐるみの上に乗っかっているのは、Rさん作の羊毛フェルトのキナコ。
キナコをメインの放牧場で見られる日は来るのでしょうか…。
posted by MIKA at 23:11| Comment(2) | 日記

2012年09月21日

2012年狼祭その1

9月15日(土)から17日(祝)までの期間、今年も狼祭が行なわれました。今回は諸般の事情から狼舎の一階の半分とスロープで企画展、明治売店「グリーンスポット」さんの店舗の一部をお借りして、狼グッズの販売を行ないました。

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こちらが企画展会場。まずは、おなじみのルークぐるみ(生後20日のルークの大きさと重さを再現した縫いぐるみ)や、オオカミの足について詳しくかつ分かりやすく説明を入れ、ジェイの実物大の足の写真を置いて、来場者にオオカミの大きさを実感してもらうコーナー。
新企画「撮って観る察る写真展」として、テーマごとに募集したオオカミ写真の中から傑作を選んで、デジタルフォトフレームとプリントしたアルバムで自由に見てもらうコーナー、全国の狼を集めた「オオカミの画像スライドショー」などを用意しました。

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スロープでは、「オオカミとイヌのちがい」というテーマで、イヌと似ているけれどどこが違うかを色々な視点から子供にも分かりやすい解説をしたパネルを展示しました。
毎年のパターンながら開催ギリギリまで準備に追われ、スタッフは徹夜続きながら、何とか形になりました。

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こちらはグッズ販売コーナー。今年も様々なオオカミグッズが集まりました。昨年までと場所が変わってお客様には分かりにくかったと思われますが、それでも来て頂いた方々には感謝します。
ビーズストラップや天然石のアクセサリーなど、今までになかったタイプの商品もあり、バラエティに富んだ品揃えになりました。

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そこで今回初めて「グラスリッツェン」の実演販売をさせて頂きました。
どれだけ出るか分からないので、オールドグラスを4個、ワイングラスを1個用意し、販売の合間にちょこちょこ削ってもう一つ出しました。

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昨年生まれのユウキとショウ。
時たま狼舎をのぞいてみましたが、キーパーさんが近くにいるのが気になって、オオカミ達は終止うろうろと落ち着かず、あまり写真が撮れませんでした。
キナコだけは現在サブゲージに隔離中。今年の初めに雄同士の争いに巻き込まれて負傷し、その後も怪我を負う事があり、これ以上のトラブルを避けるため分けています。
東山のノゾミ、旭山のレラ、円山のキナコと、事情は違えど分けざるをえない状況になっているのは、狼ファンとしては複雑な心境ですが、もしもの事を考え、命にかかわる事態を避けるためには、現状では最良の策と納得するしかありません。

そして販売の方は、6個あったグラスがまさかの完売!動物好きなお客様に気に入って頂けたようで、まとめてお買い上げ。本当にありがとうございました。

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何やかんやで第一日目が終わり、夜は祭スタッフとゲストの計7人で焼肉屋さんへ突撃!昨年は食べられなかった熊肉も頂きました。他にもエゾシカ、ジンギスカン、サフォークなどこちらでないと食べられない珍しいお肉を10種類以上、名前はほとんど忘れましたが美味しく頂きました(ブレた画像ですみません)。
肉を堪能して、宿に着いたら日付が替わっていました…。
posted by MIKA at 21:48| Comment(2) | 日記

2012年09月20日

空と花

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、それは本州・四国・九州での話。北海道ではお盆を過ぎるともう夏は終わり、9月の半ばともなると肌寒さを感じるそうです。
しかし、今年は違っていた!

15日から17日の3日間、札幌の円山動物園で狼祭が行なわれました。今年もお手伝いをするため北海道へ行ってきましたが、旭山動物園も是非訪れたいという事で、今回は中部空港から旭川へダイレクトで飛びました。

旭川に着いたら、蒸し暑い。内陸部だから日中気温が上がるのは仕方ないとしても、湿度まで高いとは。
ともあれ、狼舎に向かいました。今年の5月にカントとノンノという雌2頭の子供が生まれた旭山の狼一家。暑いから皆へばっているかなあと思いましたが、けっこう活発に動いていました。

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今年生まれた子達に会うのは初めてです。生後4ヶ月を過ぎてかなり成長していて、大人とあまり変わらない大きさになっていましたので、ちょっと見ただけでは区別がつきませんでした。

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白い毛色のカント。アイヌ語で「天」または「空」という意味です。昨年生まれたチュプに色も顔立ちも似ています。

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黒い子はノンノ。アイヌ語で「花」の意味です。姿形は昨年生まれのレラに似ています。レラは他の兄弟と比べて大人しい感じでしたが、この子は活発な性格に見えました。

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子供らしく、よく二頭で遊んでいます。顔立ちはまだ幼さが残っているような。

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すっかり母としての風格が漂うマース。表情も落ち着いて見えます。

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個人的に、一番のお気に入りのヌプリ。子供のうちで唯一の雄のせいか、女子軍団に圧され気味?元々シャイな性格のようですが、時たまキリッとした表情を見せてくれます。

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妹ができて、ちょっと大人っぽく見えるチュプ。相変わらず可愛いけど、夏毛のせいもあって痩せて見えます。

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一家の大黒柱?ケン父さん。
暑いのか小川の水にお腹を浸けて冷やしたり、石の陰でごろごろする姿が見られました。

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こうして見ると口元の他、前足もかなり白くなってきましたね。

昨年生まれの黒色の雌のレラは、今年の子が生まれてから何かトラブルがあったらしく、現在別飼いされていて、会う事はできませんでした。詳しいいきさつは分かりませんが、東山のノゾミを思い出してしまいます。

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「さあ、ついていらっしゃい!」という感じでチュプがカントを従えて走ります。その後から皆ゾロゾロ。
旭山の狼舎は中央が高く、周囲が谷のようになった立体構造なので、狼たちが斜面を駆け上がって来る様子が見られます。平面的で横に長い東山の狼舎とは対照的。その代わり、東山ではトップスピードで走る狼を見られるので、それぞれを比較するのも楽しいです。

旭山のオオカミ達は、閉園時間のアナウンスに合わせてよく遠吠えをします。出来れば聴きたかったのですが、時間がなかったので途中で引き上げて、札幌へ向かいました。
次の日からはいよいよ狼祭がスタートします。
posted by MIKA at 23:32| Comment(0) | 日記

2012年09月08日

9月5日の東山

9月に入っても真夏と変わらない暑さの東山動物園。
ひと月ぶりにオオカミ達に会いに行きました。
春に新獣舎へ引っ越してもうすぐ5ヶ月になり、彼らもすっかり新しい環境に馴染んだように見えます。
その中で、一番の気がかりがジャネットでした。春先から元気をなくし、群れから離れていることが多くなっていました。元はと言えば今年の始めから繁殖制限の為に隔離されていたストレスが大きいのですが、その間に成長して強くなった?妹のノゾミとうまが合わない(オオカミですが)らしく、ノゾミに圧されて、時には噛まれたりして怪我をするようになってしまいました。

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そんな経緯があって、ひと月ほど前からノゾミが別室に隔離されるようになりました。別室と言っても檻で仕切られているだけでお互いの姿は見えるのですが、接触できないようになっています。

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それからは、群れから離れた場所にいておどおどしていたジャネットが、徐々に昔のジャネットに戻っていきました。尻尾を股の間に巻き込む事もなくなり、表情も柔らかくなり、兄弟とのびのびと遊ぶようになりました。

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大好きな父ジャックに甘える様子。
ノゾミがいる時は近寄れなかった(寄らせてくれなかった)のに、今はこの通り。ジャックも応えます。楽しそうな表情を見ていると、こんなに変わるものかと驚きます。
ついジャネットにばかり目が行ってしまいますが、雌2頭以外のメンバーは特に変わった様子は見られません。

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こちらは岩に乗るヒカル。相変わらずイケメンね。

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ジャック父ちゃんは今日もヘラヘラ顔でウロウロ(ただ暑いだけ?)

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いつもクールなソニア母さん。

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プール大好きなマイケル。
本当に真っ黒でツヤツヤ。国内で一番黒いオオカミと言われるだけのことはあります。

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ゲンキは今日も元気。

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今日もみんなに転がされるティト。

オオカミの雌同士って、うまくいかないものなのでしょうか?別の園でも、姉妹を一緒にするとどうしてもケンカするので隔離している所があります。群れとうまくやっていけなくて、やむなく隔離されているパターンも。
血のつながった家族なんだから出来れば一緒にしてやりたい、と園の方も思っているでしょうが、現状では仕方がないのでしょう。
群れで暮らすオオカミですが、本来ならば子供が生まれて成長し、大人になると独立して配偶者を見つけて、新しい家族を作るのが自然の流れ。同じ親から生まれた兄弟姉妹も、いずれは独立して別の場所で暮らすので、気が合わなくても問題はないのです。
しかし動物園という環境で暮らすオオカミは、自分で住む場所を決めたり配偶者を見つける事は出来ません。特に日本では、オオカミを飼育している園は限られていて、血統的にも行き詰まっています。現在国内でシンリンオオカミを飼育している8つの園のうち、6つまでが同じ系統(血縁)で占められている状態なので、これから子供が生まれてもペアになる相手がいないという事になります。
そんな事も考えながら、誰かが犠牲になることなくやっていく方法はないものだろうか…と思うのでした。

色々考えながら本園の小獣舎前を通りかかったら、獣舎内の工事をしていました。今空いている部屋を整備して、現在非公開になっているペルシャヒョウやジャガーを移すのではないかというファンからは期待を込めた噂がたっていますが、公式の発表はまだありません。

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そこで、初めてまともに観たベンガルヤマネコ。美しい!
イエネコと同じ位の大きさですが、野性の迫力を感じます。
17歳という、ネコにしては超高齢ですが、そんな事を感じさせない目力も魅力です。

今回のもう一つの楽しみは、6月に生まれたライオンの赤ちゃんに会う事でした。先月の終わりから公開されていましたが、なかなか行く機会がありませんでした。

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ライオン舎前には子供の名前を投票する箱がありました。
まず、開園直後にライオン舎に行ってみましたが、全く姿が見えませんでした。オオカミ見に行って再び戻ってみたら、後ろ姿が辛うじて確認されただけ。
諦めきれず、帰る前に三たび寄ってみたら、ようやく!

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親子がいる部屋と、人が見る場所の間に二重の檻があり、撮影条件はかなり厳しい(腕も悪い)ですが、辛うじて撮る事ができました。
かわいい〜!!

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今回生まれたのは雄1頭、雌1頭。
この子はどちらか分かりませんが、大きな瞳がすごく印象的。
生まれて2ヶ月半になるので、もう赤ちゃんではありませんが、体には斑点があり(成長すると消える)、コロコロ動く様は本当に愛らしい。
もう少し大きくなったら運動場デビューするでしょう。その時が待ち遠しいです。

来週は狼祭のために北海道へ飛びます!また、新しい出会いがあるといいなあ。
posted by MIKA at 13:36| Comment(2) | 日記

2012年09月04日

2012年Wolf festival 開催のお知らせ

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今年も9月15日(土)〜17日(祝)の3日間、札幌・円山動物園で「Wolf festival 2012」を開催します。
オオカミをこよなく愛する同士が集まって、楽しいイベントにするべく準備を進めております。
ポスターは私がデザインしました。因みに画像のオオカミ達は、1頭づつの写真を切り抜いて組み合わせたものであります。
(なかなか全員揃ってカメラの方を向いてくれないので…)見ればわかるでしょうが(^ ^;)

詳細はコチラへ。
狼祭公式サイト http://wolfes.jp/pc/index.html

今年も、大人も子供も楽しめる、様々な企画をご用意しています。
毎年好評の「狼グッズ」の販売もいたします。
ここでしか手に入らないオリジナルグッズ満載ですよ!私も手製のグッズを出品します。

現地で、グラスリッツェンの実演販売もすることになりました。
グラスにルーターという機械で彫刻をするものです。
モチーフは勿論オオカミですが、他の動物もあるかも…
お買い上げの方にはサービスとして、お名前やお好きな文字をお入れいたします。

皆様のお越しをお待ちしております。
posted by MIKA at 22:22| Comment(0) | お知らせ

2012年09月01日

2012年カナダの旅〜その10・11

10日間のカナダの旅も、いよいよ帰国の日を迎えました。

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荷物を出してタクシーを待っていたら、ジグザグが現れました。
ここ数日姿が見えなかったので、きっと私達を見送りに来てくれたのでしょう。

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モントリオールのピエール・エリオット・トルドー空港に向かいます。
小さい写真では雰囲気がわかりませんが、大河セントローレンス川。モントリオールの象徴です。

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ジャック・カルティエ橋。鉄骨の構造が美しい大きな橋です。
住んでいたロンゲールは川の向こう側にあったので、滞在中何度もここを渡りました。

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行きと同じルートでトロントで乗り継ぎ。
ちょっとお腹がすいたので、「SUSHI」をつまみました。
こちらでもよく見かけたものですが、中国人が作っているらしく、何か日本のお寿司と違うのは、ご飯に酢の味がないせい。
味があまりないので醤油をたっぷりつけて頂きます。

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成田経由で、少し遅れて中部空港着。
三日月のきれいな空でした。
かくして、今年の夏のバカンスは終わりました。

フランソワとアンケ夫妻には最初から最後まで本当にお世話になりました。感謝します。
またいつか、いや、近いうちに訪れたいカナダ!
楽しい旅をありがとうございました!
posted by MIKA at 13:59| Comment(2) | 日記