7月の半ば、東京にて開催された、縫いぐるみ作家のfumiさんが出展しているテディベア・コンベンションに行って参りました。

今回も様々な「狼ぐるみ」が集合。私も、以前我が家にお迎えした「おすわり狼」(一番右端)を連れて行き、新作の子達とご対面&記念写真。因に、今回も作品は完売したそうです。さすが!
その後、お昼も食べずに多摩へ向かいました。
今回は日帰りで、コンベンションと動物園をはしごする強行軍なので、充分な時間がありません。それでも、折角上京した以上は行かなければ。
電車に一本乗り遅れて、着いたらもう2時近くになっていました。
まず始めにチーターの所へ向かいました。

いた!昨年秋に生まれたキングチーターのイブキです。
キングチーターとは、突然変異により普通の斑点ではない独特の模様を持つチーターで、チーターの中でもほんの数パーセントしか生まれない非常に数が少ないものです。
多摩では昨年と今年、続けてキングが生まれ、これだけ高い確率で出るということは両親が共にキングチーターの遺伝子を持っているだろうと言われています。

こちらは兄弟のシュレン。

まだ若くてやんちゃな二頭は、活発に遊んでいました。
昨年来た時には、両親しか見られなかったので、若い子はやはり活動量が違います。
今年春に生まれたチビチーター達には、残念ながら会えなかったですが、どのみち交代展示なので、一度に全員に会えることはありません。兎に角、初めてキングチーターを見られてかなり興奮しました。

こちらは母親のキキョウ。
チーターを1時間位見た後、広い園内を歩くと時間がかかりすぎるので、途中で巡回バスに乗って、トラ舎まで行きました。

母シズカと二頭の娘のうち、マオが帯広に移動したので、現在はもう一頭の娘のアイとシズカの二頭暮らしです。

どっちがどっちだか識別がつきませんが、ネコパンチをかましたり、元気に遊んでいました。
その後、ユキヒョウをしばらく眺めてから、最終目的地の狼へ。

今年オープンした、新獣舎です。
(夢中になっていて、全体像を撮るのを忘れました)
多摩の常連さんから様子は聞いていましたが、かなり広々とした獣舎という印象でした。
前の獣舎は頭数に対して敷地が狭すぎて気の毒だったので、広くなって、狼達ものびのびとしている様子でした。

相変わらず個体識別が出来ませんが、暑い日だったので、水に入ったりして涼んでいました。この暑さで、もしかして寝ているところしか見られないかも、と思っていた割によく動いていて良かったです。

唯一識別できるロボ父さん。子供達は皆夏毛になってスッキリしていたのに対し、換毛が遅れて冬毛が残り、暑そうでした。
しばらくしたら雨が降って来たので、屋根のある通路に避難しました。
30分ほどで止みましたが、お陰で涼しくなり、楽になりました。

その間も、かまわずに外で雨にうたれている子や、

トンネルに入って動かない子や、様々でした。
そして、気になるモロ母さんのところへ。
この時モロは骨肉腫を煩い、手術を受けて療養中でした。
(残念ながら8月12日に亡くなりました。)
新しい獣舎は狼たちが寝泊まりする部屋も見られるようになっているので、療養中のモロの姿を来園者も見ることができました。
奥の方にいて、ちらりとしか見えませんでしたが、病状から考えると、この日に行かなければもう二度と会えないだろうと覚悟はしていました。
後で聞いた話では、モロはロボや子供達と同じ場所で、家族に看取られながら亡くなったそうです。
15歳(推定)、よく頑張ってくれました。
ロボとペアになって、10頭以上の子供を産み育てた偉大な狼でした。
私はこの日を含めて2度しか多摩に行っていませんが、なじみの深い人達には一生忘れられない、素晴らしい狼だったことでしょう。

閉園時間も近くなって、帰宅時間になると収容ラッシュ。
勤務が終わったサラリーマンでごった返す駅のホームのようです(笑)

でも、なかなか入らずにまだ遊んでいる子もいたり。
どこも同じですね。
滞在3時間足らずで、あまり沢山の動物達には会えませんでしたが、モロに会えて良かったです。

狼舎の横に咲いていた、なでしこの花。
地味で控えめだけれど、しなやかで美しかったモロのように見えました。
モロ、安らかに…ロボや子供達を天国から見守って下さいね。