今日は、以前から気になっていた所に行って来ました。
数年前のブログでご紹介しました、半田市にある通称「赤煉瓦建物」。
ここは、明治〜昭和にかけて操業していた「カブトビール」のビール工場の建物です。
現存する赤煉瓦で作られた建物のうち、使われた煉瓦の数では東京駅に次ぐというかなり巨大な建物で、有形文化財にもなっています。
建築様式は、ドイツの古い木組みの家と同じ「ハーフティンバー」で、木組みの骨格の間に煉瓦を詰めた構造で建てられています。
建物は普段は閉じていていますが、年に数回公開され、資料の展示や、復刻されたビールを味わうことができます。
前回は外観を観たのみで、内部がどうなっているのかとても興味があったので、数少ない公開日の今日、出かけて来ました。
ここが入口。
建物の壁には所々穴が空いています。
戦時中は飛行機工場の倉庫になっていたので、米軍の機銃掃射によって攻撃され、その跡が今でも残っているのです。
昭和10年代の名古屋駅前にはカブトビールの大きな看板が立っていて、話題の映画「風立ちぬ」でもその風景が描かれていました。
内部は当時の資料室になっています。
ビールを運んだトロッコ。
メイン通路。ここを樽や木箱に詰められたビールがトロッコに乗せられてひっきりなしに運ばれていたのでしょうね。
奥の広いスペースには、ちょっとした喫茶コーナーになっています。
こちらでは復刻されたカブトビールを販売しているのですが、残念ながら売り切れ!
お昼頃に行ったのにもう売り切れってことは、元々販売数も多くないのでしょうが、一度飲んでみたかった。無念…
別の角度から見たところ。最上階の窓にはステンドグラスが見えます。
今は1階以外は立ち入りが出来ないので、上の階は見る事ができません。
明治時代に建てられ、戦争にも耐えて残った頑丈な建物ですが、さすがに老朽化が進んでいるので、特別公開が終わってから耐震工事や補強を行なうため再来年まで閉鎖されます。
工事が終わって再び公開された時に、あのステンドグラスも見られるといいなあ。
赤煉瓦工場の見学が終わって、もう一つの名物である彼岸花を見に行きました。
9月終わりから10月にかけて矢勝川の堤防一帯を真っ赤に染める彼岸花の群生。
今年は例年よりも開花が早く、最盛期は過ぎていましたが、所々でまだ鮮やかに咲いているのが見られました。
白い花は赤いのに比べて少し咲くのが遅いようで、今が最盛期です。
紅白の対比が何とも鮮やか。
その深紅の色に心惹かれます。
彼岸花が終わると、いよいよ本格的な秋到来。
これから何かと忙しくなるので、今日は暫し心の休養になりました。