2014年03月24日

北の動物たち2014

先日、北海道に行って参りました。
冬になると、雪の中のオオカミが見たくてたまらなくなり、本当は真冬に行きたかったのですが、仕事の関係で3月にずれ込んでしまいました。

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3月17日、中部空港から旭川へ向かう機内から、遠目ではあったけど富士山がきれいに見えました。

旭川に着き、タクシーで旭山に。
3月後半とは言え、辺りは真っ白。内陸部の旭川だからまだまだ冬だろうという予想に反して、何だか暖かい。と言っても気温はプラス3℃ほどで、本州の感覚で言えば充分寒いはずですが、すごく暖かく感じました。お天気が良かったせいもありますが、北の大地も春に向かっているようです。

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さて、約1年ぶりに会う旭山のオオカミ一家。
冬毛もふもふのヌプリはやっぱりカッコイイ。

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どの角度から見てもイケ狼♡

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固まって寝る黒黒トリオ。手前のケン以外はレラかノンノか区別がつきません。

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ケン父さんは、首の周りの毛が妙にフサフサしていてライオンのよう?で、何だか精悍な感じ。やはりオオカミは首が太い方がカッコ良いと、個人的には思います。

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カントとノンノの姉妹もすっかり大人の体型になりました。

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真っ白できれいなカント。昨年亡くなったチュプにそっくり。

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(写真傾きご容赦)全員ではないけど、狼一家。


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北海道産の動物を集めたコーナーに居たワシミミズク。何かに反応して「ホーホー」と鳴いていました。フクロウやミミズクの鳴き声を生で聴いたのは初めてで、ホントにホーホーって鳴くんだ!と納得。

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来園者に「イケメンや!」と褒められていたオオワシ。確かにイケメン。

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北海道産だから当然キタキツネもいました。思ったよりスリムでした。
しかし、未だにキタキツネを見ると「ルールル…」と呼びかける人がいるのね。

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本日のランチは、3品のメニューが選べるセット。北海道らしくスープカレー・ホタテをサーモンで巻いたもの・ビーフシチューをチョイス。暑いので生ビールがうまい!

お昼ごはんを済ませて戻ってきたら、オオカミ達に骨付き肉のおやつが与えられていました。

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ケン父さんはお尻を持ち上げ、前足に体重をかけてかぶり付きます。

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昨年来た時にはまだ隔離されていて会えなかったレラも元気にかじかじ。

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前足で挟んでお行儀よく食べるカント。食べ方にも個性がありますね。

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全員等しく肉を貰ったはずなのに、自分のを食べ終わると母マースに吐き戻しをねだる娘達。

そして、こちらも会えるのを楽しみにしていた動物。

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前に居た子が亡くなった後、新たに入ってきたホッキョクギツネのペア。
可愛いけれど、何か違う。冬毛なのに真っ白じゃないぞ??
以前会った子は目と鼻以外は真っ白だったのに、亜種なんでしょうか。

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♀の子の方が黒っぽい毛色でした。
ふぉっさりした尻尾は確かにキツネですが、全体の雰囲気はタヌキっぽく見えました。

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さて、閉園時間になり、途中で合流したUさんと一緒に札幌に向かい、夜はMさんの家で鹿肉+馬肉の「馬鹿パーティー」!Mさんの知り合いのハンターの方が仕留めたエゾシカ肉をふんだんに使ったメニューの数々に馬刺(馬肉の刺身)。これは普通のツアーでは決して味わえない至福の一時です。ごちそうさまでした〜。
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2014年03月22日

福岡のアイドル

さて、翌1月13日は、福岡動物園にてビントロングのガイドが行なわれました。
先日お披露目されたビントロングの子供2頭にも、この日初めて会いました。

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この時はまだ名前が決まっていなかった生後3ヶ月のチビントロング達。♂がコーン(右)♀がシャロン(左)。
飼育員さんの肩に乗って登場すると、早速おやつにパクついていました。

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コーンは、ちょっとシャイな男の子。

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シャロンは活発な女の子。

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小さい体ながら、すでにかなりの敏捷性を持っていて、長い尻尾や後ろ足を使って天井にぶら下がります。

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10ヶ月ぶりに会えた母親のトロンさんは動きもゆっくり、伸びた耳毛が落武者のようでした。子供達のように活発な動きはありませんでしたが、元気そうでした。

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ガイドが始まり、飼育員さんの肩に乗っておやつをねだる子供達。この時はイエネコほどの大きさでした。

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大好きなバナナの入ったカップに顔を突っ込むシャロン。もう可愛いのなんの。

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午後からは、トロン親子と交代でビーン君が出ていました。

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勿論、ビントロングばかりでなく他の動物も見ましたよ。
長い角が美しいアラビアオリックスです。
こういうすーっと長く伸びた角を持つ動物って、何だか神秘的な感じがします。
模様もとても面白いですね。

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背中を角でカイカイ。なるほど、長い角があるとこういう使い方が出来るのですね。
角のない動物は木などにこすりつけて掻いていますが。

前日の長崎とこの日の福岡とお天気にも恵まれ、たっぷり楽しんだ2日間の九州遠征でした。
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2014年03月15日

長崎にて

更新が遅れておりますが、今年1月にちょっと九州へ行って参りました。
お目当てはある動物なんですが、それは次のお話で紹介するとして…

1月12日(土)、福岡へ飛び、そこから特急「かもめ」で長崎へ向かいました。

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九州の電車は個性的でこだわりの強いものが多くて楽しいです。


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まず向かったのが出島。
鎖国をしていた江戸時代に、唯一外国に門戸を開いていた場所です。
明治以降、建物などは取り壊されて埋め立てられていましたが、近年、一部が復元されて、往年の姿を甦らせています。

オランダ人達が住んだ住居や、蘭学にまつわる展示がありましたが、中でもこれ!

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歴史の教科書で誰しも一度は見たであろう、杉田玄白らが苦労して翻訳した医学書「解体新書」。複製ですが、雰囲気は充分伝わります。かなり感動しました。

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お昼は、島の中にあるレストランで「トルコライス」なるものを頂きました。パスタ、ピラフの上にトンカツが乗っていてかなりボリュームがありました。

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その後「大浦天主堂」へ。国宝にも指定されている日本最古のカトリック教会です。
秀吉に始まるキリシタン弾圧、隠れキリシタン等、苦難の時代をくぐり抜けて信仰を守ってきた歴史が偲ばれます。

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最後はグラバー邸へ。
予備知識がなかったので、グラバー邸というのは丘の上に建物が一つ建っているだけだと思っていたら、複数の洋館が建つエリアで、その中にグラバー邸があるのだと、行って初めて知りました。時間があまりなかったのですが、頑張って見学しました。
午後4時タイムリミット。名残惜しかったですが、再び特急に乗って福岡に戻りました。

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そして、夜は動物クラスタさん達と福岡市内で新年会。メンバーは東京から3人、大阪から2人、広島から2人、大分から1人、北九州から1人、愛知から一人(私)の計10人。鴨しゃぶともつ鍋をつつきながら、動物の話題で大いに盛り上がりました。
まあしかし皆さん、動物のためによく北海道や九州まで繰り出すもんだなあ、と。好きでなければ決して出来ないですね。
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2014年03月10日

天王寺!

翌10月3日の朝、神戸から大阪まで移動して、早速天王寺動物園へ。
かなり昔に一度だけ訪れたことがありましたが、その頃とはすっかり様変わりしていました。
まずは狼がいる通称「イヌ科長屋」へ。

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ここにいるのはチュウゴクオオカミ。親子合わせて10頭以上の大所帯です。まだ10月だったので、夏毛で皆スリム。体格も同じくらいで全員淡い茶色の毛色なので、自分には個体識別は全くできませんでした。

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目もくりくりしている子が多く、街で出会っても普通の犬だと思うかも。そんな印象でした。
同じオオカミでも、見慣れているシンリンオオカミと比べると随分違うものです。

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オオカミのお隣にはコヨーテが。
北米のシンリンオオカミと似ていますが、体格はひと回り小さく、耳が大きいのが特徴です。

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こちらはドール、コヨーテよりさらに小さいイヌ科の動物です。
ドールにも、この日初めて会いました。キツネとも犬とも違う、でもどこか愛嬌のある動物でした。


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園内にはアジアの熱帯雨林というエリアがあり、東南アジア原産の動物が集められています。アジアゾウ舎の背後にそびえ立つのは、先日オープンした、日本一の高層ビル、ハルカス。この時は建築中でした。大都会の真ん中に熱帯の異空間があるという面白いシチュエーションです。

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タイ語?の看板もいい雰囲気。


すぐ近くに、大阪の在来動物を紹介するコーナーがありました。

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これは…ヌートリアです。その昔毛皮を穫るために輸入されたものの、不要になって捨てられて野生化している大きなげっ歯類です。

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こちらは普通のドブネズミ。こうして比べるとヌートリアもドブネズミも体型は全く同じです。大きさはヌートリアが30センチ(尻尾を除く)ほどに対してドブネズミは10センチほどと、全く違いますが。


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がらりと変わってこちらはアムールトラのアヤコさん♀。小顔でなかなかの美トラさんです。

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同居している♂のセンイチは、のほほんとした顔立ちの大柄な子。常連さん曰く、これはトラではなく“「センイチ」という生きもの”だそうです。それほどトラ離れした子だそうで…人工哺育で育ったのも原因ではないかと。
トラの気持ちが分からないから、アヤコさんともあまりうまくいっていないそうです。
折角美トラの奥さんなのに、勿体ないなあ。

最後にアフリカゾーンに足を踏み入れたら、草食獣エリアに、こんな素敵な動物がいました。

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牛の仲間のエランドです。

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「エランド」という動物に会ったのは生まれて初めてでした。らせん状にねじれた角、カールした茶色い額の毛、長い睫毛、ちょっと少女漫画チックで、まるで伝説のユニコーンのように美しくエレガント。淡いベージュ色の体は夕日を浴びて一層神々しく、しばしうっとりと眺めていました。
Zoo友さんに伺った話では、ほんの数日前に♀の個体が亡くなったばかりということでした。残念…出来れば2頭揃った姿を見たかったです。

そんな感じで天王寺動物園での一日が終わり、夜は「ソース祭」と称する、7人の動物好きによるお好み焼きパーティーで大いに盛り上がりました。さすが粉もんの街大阪、とても楽しく美味しゅうございました。

という訳で、3日間の関西・四国の旅が終わりました。現地でお世話になった皆様、楽しい旅をサポートして下さって本当にありがとうございました。
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2014年03月08日

初めての四国と、のいち動物公園

10月1日夜、神戸からバスで淡路島を経由して四国、高知へやって参りました。
何を隠そう、この日が人生初の四国上陸でした。

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次の日の朝、高知駅から電車でのいち駅へ向かい、タクシーでのいち動物公園へ。

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殆ど人がいない道を歩いてハイエナ舎の前を通りかかったら、偶然、生後1ヶ月半のハイエナの子供の運動場へ出る練習をしていました。
小さかったこの子も、今ではすっかり大きくなりました。
母親のエナさんはとても美ハイエナです。


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そして、ここで一番会いたかった「ジャングルミュージアム」にある、ビントロング舎へ。

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♀のケチャップさんと

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♂のソルト君。

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一日2回あるスコールタイム。

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かなりふくよかなケチャップさん。

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寄り添って昼寝をしていたりしましたが、2頭の距離は微妙のようでした。


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同じエリアにウンピョウさんもいました。
ウンピョウをしっかり見たのは初めて、その美しい模様をじっくり堪能しました。

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ミナミコアリクイの親子も見られました!
一緒に食事をした後に、お母さんが子供をおんぶして動く様子は、本当に楽しい。子供は大きいかぎ爪でしっかり背中にしがみついています。

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因にこの日のアリクイの食事は、解凍した昆虫とグレープフルーツでした。


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アフリカ・オーストラリアゾーンには、キリンやシマウマと一緒に、セーブルアンテロープが!
う〜、何てカッコいいんでしょう♡

子供の頃、動物図鑑でこの立派な角を持つ動物を知ってファンになったのですが、まさかここで会えるとは!感激でした。

のいち動物公園は、檻や柵が殆どなく、自然に近い状態で動物が見られるつくりになっています。その分動物との距離が遠い所もありますが、遮るものがないので写真を撮るのには非常に良い環境でした。
狼やライオンのような猛獣がいないとは言え、檻で隔てずに見せるために随所に工夫が見られました。

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このルリコンゴウインコも、道を歩いていたらさりげなくその辺にいたのでビックリしました。逃げる様子もなく、じっくり観察ができました。

園内はそれほど広くないので、2周ほどして再びビントロングのところに戻って観察。

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2頭に別れを告げて、園を後にして高知へ戻りました。

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その日の夕方、再びバスに乗って本州へ。行きは寝ていて見られなかった淡路大橋を渡って神戸へ向かいます。
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2014年03月01日

王子の凛々しいネコ達

うわ〜、こんなにブログを放置していて申し訳ありませんでした。
何ヶ月ぶりでしょうか。
ごめんなさい皆様、ひとまず昨年秋のお話です。

10月のはじめに、2泊3日の関西・四国遠征に行って参りました。

第1日目は神戸の王子動物園へ。
色々な動物に会ったのですが、一番印象的だったのが、大型小型問わずネコ科が充実していること。入ってすぐに円形猛獣舎があり、そこに会いたかったネコ科の皆さんが全て揃っているので、かなりな時間を費やしてしまいました。

まずはジャガー。ジャガーと言えばオレンジっぽい毛色に丸い斑紋があるのが普通ですが、ここにいるのは黒変種である黒ジャガーのペアです。

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♂のアトスと、

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♀のローラ。どちらも真っ黒で迫力を感じます。


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次はユキヒョウ。ティアンとユッコの雄雌のペアです。

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美豹と評判のユッコさん。確かに美しい。


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こちらはアムールヒョウ。
いかにも豹!って感じの美しい模様としなやかな肢体。惚れ惚れします。
アムロとポンのペアでの展示でした。


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そして、一番印象的だったのが、シベリアオオヤマネコのグンマさん。

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かなりご高齢だそうですが、目力のある素敵なヤマネコさんでした。
東山では現在ヤマネコは見られないので、ここで会えて嬉しかったです。


王子のネコ科の皆さんは、ペアでの展示が多かったのですが、必ずしも仲が良いとは限らないようで…

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マヌルネコのペッキーさん♀とエモンさん♂。
ペッキーさんがエモンさんを嫌っているようで、お互いかなり離れた位置にいて、2頭が近づくことはありませんでした。


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ボブキャットのエリさん(雌)。この方も高齢のようであまり動きがなかったですが、ボブキャットを間近で見たのは初めてだったので満足。


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アムールトラのヤマちゃん(♀)。美しい顔立ちのトラさんでした。
普段東山で見ている小柄なスマトラトラと比べると、かなり大きくて立派。
とても人懐っこい性格だそうです。


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ぐるぐる廻って再び黒ジャガーまで戻って来たら、アトス君が降りて来ました。雄らしくがっちりした体型です。

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顔も凛々しい(ヨダレ以外は)。

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ちょっとビビっていたローラちゃん。
この時は微妙な関係に見えましたが、この後ペアリングが成功し、11月の終わりに待望のベビー2頭が誕生しました!
母親のローラもしっかり子育てをしていて、2頭とも順調に成長しているそうです。現在子ジャガーの名前を募集中で、一般公開も間近です。

他にもジャイアントパンダやアビシニアコロブスの親子なども見ましたが、やはりネコ科の印象が強烈な王子動物園でした。

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この後、高速バスで四国・高知へ向かいました。
神戸から4時間ほどの旅でしたが、3列リクライニングシートで快適でした。
夜10時頃、高知市に到着。
続きは次のお話で。
posted by MIKA at 23:32| Comment(3) | 日記