2015年04月12日

富岡製糸場

随分ブログの更新をサボってしまってすみません。
気がつけば4月半ばになり、ソメイヨシノは終わり、今は八重桜がきれいな季節ですね。

今月の初めに群馬に行って来ました。
一番の目的は群馬サファリパークでしたが、よくよく考えたらそこは昨年世界遺産に登録された「富岡製糸場」の近くではありませんか。群馬って結構遠いし、なかなか行くチャンスがないので、これはいい機会!と思って、富岡製糸場と群馬サファリパークを訪れる1泊2日の旅に出かけました。

東海道新幹線で東京へ行き、上越新幹線に乗り換えて高崎へ。
富岡製糸場のある富岡までは高崎から上信電鉄線で40分ほどかかりました。

事前の天気予報があまり芳しくなかったにも関わらず、当日はいいお天気!
上信富岡駅から歩いて15分ほどの所に富岡製糸場はありました。

0402入口.JPG

0402正面.JPG

富岡製糸場は明治の初めに、主要な輸出品である絹製品を大量に生産する為に建造された国営の工場です。
当時の最新の技術で建てられた煉瓦造りの建物はとても大きく、美しく、凛々しさを感じました。

0402外部.JPG

0402内部.JPG

絹糸を製造する工場の中。壁面が当時は高価だったガラス張りになっていて、電気(照明)のなかった時代でも太陽光を取り入れて日暮れまで作業が出来るようになっていました。また、トラス構造という工法で柱がなくても屋根を支えられるようになっていたので、広いスペースを確保できました。

明治から昭和にかけては日本中で絹糸の生産が行なわれていて、いわゆる「女工哀史」のような地方からの出稼ぎや身売りのような形で若い女工さんが劣悪な環境で働いていた歴史もあったのですが、ここ富岡製糸場はそういう場所ではなく、フランス人技師を雇い、最新鋭の機械と技術を揃えた官営(国営)の工場でした。
従って、ここで働く女工さんはエリートで、ここで最新の技術を身につけて自分の出身地に帰ると指導者として活躍していたのです。

0402女工館.JPG

広い敷地内にはフランス人技師が住んでいた住居や寄宿舎や診療所がありました。
労働時間も日没までの平均7時間と決められていて、休業日もあり、給料もちゃんと支払われ、労働者の権利は保障されていたようです。
というようなことをガイドツアーで説明をして頂いて、最後に立ち寄った所は川沿いの広場でした。

0402桜の園.JPG

ちょうど満開の桜の花が咲き誇っていて、まさに「桜の園」。

0402寄宿舎.JPG

奥には当時の寄宿舎があり、桜と昔の木造の校舎のような懐かしい風景でした。

富岡製糸場の見学を終えて、駅に向かいながら街をぶらぶらしていたら、こんなものが。

0402チョコレート.JPG

原寸大の蚕と桑の葉を模したチョコレートです。以前、ネットで話題になったものですが、実物を初めて見ました。結構リアルで、味もなかなか。
4時頃再び電車に乗って富岡を後にしました。この日は高崎に泊まり、翌日は群馬サファリパークに行きます。
そのお話は次のブログで…
posted by MIKA at 23:46| Comment(0) | 日記