2016年02月05日

蔵王キツネ村

先日、かねてから行きたいと思っていた蔵王キツネ村に行って参りました。
キツネ村は宮城県白石市にあり、キツネを放し飼いにしている施設です。
ただし、現地までのアクセスがかなり問題なのでした。
キツネ村の最寄り駅は東北本線の白石駅。そこからバスがあるのですが、これが火曜日と金曜日のみ運行で、しかも一日1本。つまり1週間に2本しかないという、かなり厳しい条件。
他には、「薬師の湯」という温泉宿泊施設に泊まれば、キツネ村までバスで送迎してくれるサービスがあるのですが、時間の余裕がないので今回は無理。
あとはタクシーですが、片道で数千円かかるそうで、うーん、一人ではあまりにも勿体ない。
色々考えた結果、やはり週2本のバスを利用することにしましたが、問題は時間で、バスの出るのは午前7時58分。当日の朝始発で出ても、白石に着くのは10時過ぎになってしまいます。そこで、前日の夜に東京まで行って、そこから仙台行きの夜行バスを利用することにしました。仙台には朝6時前に着くので、そこからJRで白石に戻るルートです。これならバスの時間に間に合います。

2月1日の夜、品川まで新幹線で行き、そこで夜行バスの時間まで一風呂浴びようと、近くのスーパー銭湯に行きました。しかし、乗る路線を間違えたりして時間をロスし、品川駅に戻ってきたのが発車15分前。さて、バスターミナルまで急がなければと思っても、場所が全く分からない!多分、駅に隣接しているだろうとちゃんと場所を調べていかなかったのがマズかった。品川駅のバスターミナルは駅からかなり離れた所にあったのです。
交番で訊いて、やっと場所が判明したのが発車数分前。しかし、バスターミナルまでの距離が数百mはあるというので、絶対に間に合わないのは確実、どうしよう、乗れなかったら東京で泊まって朝出るしかない…と焦りながら走って走って、ようやく目的のバスターミナルに辿り着いたら、仙台行きのバスがいました!
発車時刻を数分過ぎていたのですが、待っていて下さったのか、何とか乗ることができました。遅れてしまってすみませんでした…運転手さんに大感謝!

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2月2日朝5時40分頃仙台駅着。ここからJRに乗車し、7時前白石着。やっと最寄り駅まで辿り着きました…。
コンビニでコーヒーやパンを買って食べながらバスを待ち、定刻通りにバスが来て、無事に乗車。乗客はロシアやハンガリーからの留学生の女子大生達や中国系の親子、普通の日本人観光客など10数人でした。

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キツネ村方面に行くバスはコミュニティバスのような小さな車体でした。この路線は、途中までバス停があるのですが、山の方に行くとフリー区間になり、路線上のどこでも申告すれば乗り降りができるのです。田舎に行くとよくありますね。因にバスの料金は格安の200円!かなり距離があっても均一料金です。

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午前9時、キツネ村オープンと同時に到着。
早速、可愛いキツネが出迎えてくれました。

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施設の中に放牧場があり、沢山のキツネ達が放し飼いにされています。

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専用の餌やり場から、キツネにおやつをあげられます。

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ここに人が来ると餌がもらえるのがわかっているので、キツネ達が群がってきます。

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放牧場の中には神社もありました。祀ってあるのはもちろんキツネ。

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全部で7〜80匹位はいるでしょうか。雪に覆われた放牧場でキツネ達は思い思いに過ごしていました。一番多いのはキタキツネで全体の80%以上、他にはギンギツネやホワイトギツネもいました。

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ギンギツネはクールなイメージ。

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全身が白っぽいホワイトギツネ。

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放牧場とは別の小屋の中にいた、プラチナギツネ。まだ子供のようです。

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こちらは茶プラギツネとありました。珍しい毛色です。

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この日の気温は-3℃位で、この時期の平均的な気温でしたが、外にしばらくいると寒くなってきます。建物の中には休憩できる場所がありましたが食堂がお休みでした。代わりにカップうどんを売っていたので、今日のお昼はこれに。

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外にいるキツネ達は寝たり起きたり走ったり、時には吠えたり威嚇しあったり。でも、本気でケンカをしている様子ではなく、遊びの一環のようでした。

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キツネ達も、ある時間になるとお休みモードになるようです。

午後2時半頃、帰りのバスの時間になり、行きのバスで来た同じメンバーと一緒に再びバスに乗り、白石駅に戻りました。
白石からJRで福島に行き、そこから東北新幹線で東京へ。東京からはいつもの東海道新幹線で帰りました。
ということで、キツネ村遠征は無事に終了。途中、冷や汗もかきましたが、結果的には計画通りのスケジュールをこなし、沢山のモフモフに会えて幸せな1日でした。
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2016年02月04日

ユウキに会いにとくしま動物園へ

1月14日〜15日に、徳島と神戸に行ってきました。
徳島はとくしま動物園に、円山動物園から移動したシンリンオオカミのユウキに会うのが一番の目的でした。
朝一番の新幹線で新神戸に行き、地下鉄で三宮に。そこからは高速バスです。
徳島は四国なのでJRで行こうとすると岡山からぐるっと廻らねばならず、時間もお金もかかるので、陸路で行くのが一番のようです(因に飛行機の中部空港ー徳島空港の便はありません)。

徳島駅に着き、路線バスで動物園に。10時半頃到着し早速オオカミ舎へ。

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とくしま動物園は初めての訪問でした。このオオカミ舎には以前、シベリアオオカミのコウゲツが住んでいましたが、1年ほど前に亡くなり、ずっと空き部屋になっていました。そこへ、昨年12月に円山からシンリンオオカミのユウキがやって来たのです。再びオオカミが見られる、ということで盛り上がっているようでした。

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右側の写真パネルは、知り合いのオオカミファンの人から贈られたものです。

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ユウキ!お久しぶり!相変わらず端正なお顔立ち。
円山で昨年5月に会って以来だから8ヶ月ぶりの再会です。今までは家族で生活していましたがここでは単独。ユウキ自身がどう思っているかは分かりませんが、円山で父親のジェイと争って別飼育されていた経緯を考えると、一頭の方がストレスもなくのんびり出来るのではないかとも思えます。
後々にはどこかからお嫁さんを迎えて…とか色々考えますが、ひとまずは新しい環境に慣れるのが一番ですね。

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観察中は時々水を飲んだり、ぐるぐる廻ったり、寝たりの繰り返しでした。まだ落ちついたかどうかは分かりませんが、他にオオカミがいないので、マイペースで過ごせていると思います。
土日などお客さんが多い時には不定期に、担当さんが獣舎のあちこちにおやつを隠して探させたりしているそうです。オオカミのことをよく考えてお世話して下さっているようなので、ユウキもすっかり懐いているようでした。

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のび〜

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バスの時間に合わせて園を出たので閉園までは居られませんでしたが、お別れする前はガラスの前に来てくれました。ありがとう、元気な姿を見られて嬉しかったよ。また来るからね〜

早めに徳島駅に着いたので、バスの時間までお茶を飲んでまったり。
午後5時半、行きと同じルートで、神戸へ戻りました。
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2015年10月20日

フランス・スイス訪問記/その4

10月6日(火)
この日は朝からチューリッヒ動物園に。

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泊まったホテルは、駅から少し離れた、こじんまりとした可愛いホテルでした。家庭的でいい宿でした。

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Mさんがホテルまで迎えに来て下さり、電車で動物園に向かいます。

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動物園は小高い丘の上にありました。入口にあったグッズ売り場。

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園内は、かなり紅葉していました。前日夜に雨が降ったので、空気が洗われてより綺麗に見えました。

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入ってすぐに、珍しい鳥に出会いました。白黒ツートンの白鳥!首が黒くて体が白い。これは、コクチョウとハクチョウの掛け合わせでは勿論なく、クロエリハクチョウです。(因に、ハクチョウとコクチョウを掛け合わせるとグレーの鳥になるそうです)

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ヤク。3日前に生まれたばかりの赤ちゃんもいました。親とはかなり違う風貌。ちょこちょこ動き回っていてとても可愛い。

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ユキヒョウ。合計4頭いました。子供は他の動物園にお嫁に行くことが決まっていたので、間に合ってよかったです。今頃はもう移動しているかも知れません。

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オオカミ。ここにいるのはチュウゴクオオカミです。オオカミ舎は塀越しか、小さな覗き窓から見るようになっていて、観察するのが結構困難。こちらの子も、なかなかのイケメンでした。会えて嬉しい!

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今まで会った事のない鳥類も沢山いました。こちらはエジプトハゲワシ。日本の動物園でも見られる所があるそうですが、私は初めて見ました。

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ホオアカトキ。

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まさに「黒いコウノトリ」という感じのナベコウ。たまに日本にも渡って来るそうですが、かなり珍しい鳥です。

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アルパカやグアナコなど、南米のラクダの仲間たち。色とりどりです。こんなに色のバリエーションがあれば、染めなくても色んなセーターができますね。

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仲睦まじいシュバシコウのペア。

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そして、ここがゾウパーク。昨日日本のテレビ番組でも紹介された、世界的にも注目の施設です。大きなドームの中には、ゾウ達の他、ゴキブリ!や爬虫類などを飼育しているスペースもありました。世界初、ゾウが泳ぐところが見られる深いプールや、ドームの外にもゾウが遊んだりトレーニングをするエリアがあります。

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ちょうどお昼になったので、ドームの中でゾウを見ながらタイ風野菜カレーを頂きます。ちょっとピリ辛で美味しかったですが、全部は食べきれませんでした。

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午後から、ゾウに餌をやりながらのガイドに参加。ガイドはドイツ語なので全然分かりませんでしたが、1歳の仔ゾウのOmyshaと、年の離れたお姉さんゾウの様子が楽しく見られました。キーパーさんがりんごをプールの中に投げて、それをとりに行くのですが、鼻の短いオミーシャはなかなかうまくいきません。最後の方でやっとゲットしました。

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親子から離れたところに、ひときわ大きいオスのゾウがいました。この個は王子動物園にいるマックのお父さんのMaxiです。マックの大きな体と立派な牙は父親譲りだったんだ、と納得。

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この動物園の誇る施設の一つがMasoala Regenwaldという、熱帯雨林を再現した屋内施設です。実際のジャングルのように湿度が高く蒸し暑く、ここでは熱帯に住む様々な動物(サル類、鳥類、爬虫類)を展示しています。これはパンサーカメレオン。信じられないような鮮やかな色です。

最後にもう一度、オオカミやトラのいるエリアに戻って見た後、メガネグマなどを見て、チューリッヒ動物園を後にしました。都会の動物園だからそれほど広くないかなと思っていましたが、ほぼ一日かけても全部は見られませんでした。まあ、見たい動物の所に何度も足を運んだり、一箇所に長く滞在していたせいもあるのでしょうが、もしも再訪するチャンスがあったら、昨日のWildnisparkと同様、今回会えなかった子達に是非会いたいと思いました。

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Mさんと一緒にチューリッヒ中央駅まで戻り、パリ行きのTGVを待ちました。駅構内では本場ドイツと同じようなオクトーバーフェストをやっていて、ソーセージのいい匂いが漂っていました。時間があったらビールでも飲みたかったですが今回は断念。

チューリッヒで2日間お世話になったMさんとお別れし、列車に乗り、一路パリへ。Mさん、本当にお世話になりました。楽しい2日間をありがとうございました。

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5時26分発の列車だったので、ちょうど夕食の時間帯。行きと同じように食事のサービスがあり、白ワインと、メインはサーモンかチキンか選べ、チキンをチョイス。うん、美味しい。
外は真っ暗で行きのように景色は見えませんでしたが、パリまでの4時間はさほど長く感じられませんでした。

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9時半過ぎ、リヨン駅に到着。
広い駅構内を移動していたら10時近くになってしまったので、タクシーで帰ろうかとも思いましたが、深夜料金高そうだし、そんなに危なそうな感じもしなかったので、地下鉄を使いました。無事にホテルに到着した時には、さすがにホッとしました。
自分の部屋に戻って来て落ち着いたら、前の日の朝、鍵を閉め忘れてバタバタしていたのがまるで遠い過去のようでした。最初はどうなることかと思ったけど、無事に目的地まで行って、目標も全て達して帰って来られて良かった!これも全部Mさんのお陰です。
Mさん、チューリッヒの皆様、お世話になりました。楽しい旅をありがとうございました!
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2015年10月17日

フランス・スイス訪問記/その3

10月5日(月)
いよいよ2日間のスイスの旅の始まりです。
今回の旅行は、同じホテルに5泊してパリに4日間滞在するプランなので、中2日を使ってスイスのチューリッヒに1泊2日で行く計画を立てました。なので、不要な荷物はホテルに置いて、スイスで必要なものだけを持って行けばいいのです。

朝5時すぎに起床。スイス方面の列車が出るリヨン駅はパリの南部にあって、宿泊しているホテルのある市の北部からは、地下鉄を乗り継いでいくと30〜40分はかかるので、発車時刻の1時間程前にホテルを出ました。
地下鉄の駅はホテルのすぐ前で、ホームに降りて行ったらちょうど電車が入ってきたので乗ろうと思ったら、混んでいたせいか目の前でドアがバシャッと閉まってしまいました。あ〜、しょうがない、次のにしようと思って、ふとベンチに座った瞬間…大変なことに気がつきました!!
ホテルの部屋には貴重品を入れるセーフティーボックスがあるのですが、その鍵を閉め忘れてきた!おまけに扉を開けっ放し状態で…
ボックスの中には現金(日本円、ユーロ)や自宅の鍵、帰りの航空券の引換券など大事な物が入っているのですよ!!
そんな状態で2日間も留守にしたらどんなことになるか…大急ぎでホテルに戻り、部屋に駆け込み、開けっ放しのボックスの扉をしっかりロック。幸い、まだ朝6時台と早朝だったので、メイドさん(お掃除の人)が入る時間でなくて助かった〜!駅とホテルが近くてよかった〜

すんでの所で大失敗を回避したものの、お陰で朝から疲れました。大丈夫かしらこの先…

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てな訳で予定より10分ほど遅れたものの、リヨン駅に到着。さて、私の乗るTGVはどこかな?と探しましたが、発車する5番線が見つかりません。おかしいなあと思って表示をよーく見たら、一つ下の階のようです。国際線と国内線は違う階なんですね。階段を降りて行ったらありました。今度こそ間違いないな、と乗り込み、自分の席も確認して、ようやくひと安心。

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7時23分、定刻通りTGV9203号はParis Gare de Lyon(パリ・リヨン駅)を発車、一路スイスのZuerich HB(チューリッヒ中央駅)に向かいます。

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窓の外は、のどかな田園風景が広がります。

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因に、今回のTGVのチケットは旅行前にインターネットで予約し、座席番号や名前が書かれているチケットを自分でプリントアウトしたものを持ってきました(TGVは全席座席指定)。検札が来たらそれを見せて、印刷されているQRコードを読み取ってOK。以前TGVに乗った時は、直接現地の駅の窓口で予約しましたが、いやはや、便利になりました。

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しばらくすると朝食が運ばれてきました。パリ-チューリッヒ間を走る路線は、1等車のみ座席での食事サービスがあります。朝早かったので何も食べていないし、目的地まで4時間、時間がたっぷりあるので、このサービスは有り難いです。
車内にはビュッフェもあり、パンやコーヒーなど軽い食事も買えるので、1等車以外の人はそちらを利用してもいいですね。
メニューは「甘い系」と「しょっぱい系」があり、私はハムやチーズのしょっぱい系を選びました。甘い方はチョコレートケーキやジャムが入ったパンなどのようでした。こちらでは朝から甘いものを召し上がる人も多いようです。機内食のような見た目ですが、結構美味しかったです。さすがはフランス。
3時間ほど走り、バーセルに到着。ここで大多数の人が降りて車内はガラガラに。ここからスイスになるので車内アナウンスもドイツ語メインに変わりました。

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11時26分、チューリッヒ中央駅に到着!
ホームでは2日間お世話になるスイス在住のMさんが待っていて下さり、スムーズに合流。あらかじめ乗る車両をお伝えしておいたので、すぐに私と判ったようでした。

さて、ここからはMさんのご案内でWildnisparkという動物園に向かいます。駅のコインロッカーに不要な荷物を預け、Sバーン(近郊列車)とバスを乗り継ぎ、到着。
Wildnisparkは動物園というよりもサファリパークに近く、自然の山や森のあちこちに動物が飼育されている「山のサファリパーク」という感じの所でした。エリア全体がとても広くて、それぞれの動物は囲いの中にいるのですが、木の影や穴の中に入っていると見られないこともあります。このあたりはパリの動物園と一緒でしたが、こちらの方がより自然の地形そのままなので、特に小さい動物は探すのが困難。

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イエネコよりも少し大きいヤマネコ。

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小柄だけど立派な角を持ったアルペンアイベックス。

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狼のいる所は、少し高い位置から見おろすようになっています。木立の中に点々としているのが見えますが、かなり距離があるので、望遠レンズがないと厳しい。檻などがなく見られるのはいいのですが。
因に、ここにいるのはルーマニアのカルパティア山脈にいたパック(群れ)です。種類はタイリクオオカミの中の、俗にCarpathian Wolfと呼ばれる狼です。

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カルパティアウルフは初めて見ましたが、毛色はシンリンオオカミのように白、黒、灰色、茶色などが混ざっていて、個体によって違います。体格はシンリンよりも小柄でした。昨日見たイベリアオオカミより少し大きく感じましたが、標準的なタイリクオオカミの体格かなと思いました。
あまり長時間観察していなかったので、群れの順位などは分かりませんでしたが、常に尻尾を巻いている個体や、夫婦と見られるものを確認しました。
顔立ちは、なかなかのイケメンが多かったです。

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少し遅めのお昼は、園内のレストランで「ワイルドバーガー」という大きなハンバーガーを頂きました。このハンバーグに使われているのは園内で飼育されている動物(ダマジカやアカシカ)の、余剰個体の肉です。やや硬めですがお味はまずまず。

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これは、現在このパークにいる動物の数(大人オス、大人メス、子供)の数を示したものです。

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Wildnisparkの周辺は、これぞスイス!という感じの美しい景色が広がります。まさに、アルプスの少女ハイジの世界。
広大な自然の中を歩くのは楽しいですが、山なので起伏があるし凸凹道だし、体力もそれなりに必要になるので、日頃の運動不足が堪えます。

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遥か遠くに見える、雪を頂いた山が美しい。

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橋を渡った道路の向こう側の敷地内にはこんなものもありました。旧石器時代の洞窟遺跡です。ラスコーの洞窟画のような絵は後で描かれたものだそうです。

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アカギツネ。こっちを向いてくれましたが草にピントが合ってる(T T)

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ヨーロッパバイソン、モウコノウマなどが放牧されていました。ヨーロッパバイソンはアメリカバイソンに比べて少し小柄で、子供もいました。

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そして、どうしても見たかった動物の一つ、ヘラジカ!世界最大のシカです。ここには何箇所かに分けて5頭が飼育されていました。

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こちらは母と子のヘラジカ。母親は水に浸かっていて、子供はさかんに草を食べていました。よく見ると子供は前足を折って膝?をつくような姿勢で草を食べています。足がとても長いので、この方が楽なのでしょう。
何とも言えないのほほんとした顔立ちがたまりません。

他にも、「ネズミ小屋」と呼ばれる、農家の納屋や台所を再現した小屋の中で、ハツカネズミやオオヤマネを飼育している施設がありました。写真がうまく撮れずに残念。

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帰り際に見た、ダマジカの群れ。ダマジカは群馬サファリで見たことがありますが、ここの群れの中には2〜3割ほど、毛色が白いものがいます。シカで白い個体を見たのは初めてでした。何だか神聖な感じがします。

沢山の動物達に会えて、美しい景色も見られて、何よりもお天気に恵まれて、本当に楽しい一日でした。オオヤマネコとアルプスマーモットとクマには残念ながら会えませんでしたが、これも運。またリベンジしたいです。

再びSバーンに乗ってチューリッヒ駅に戻り、荷物を取り出して、予約してあるホテルに向かいました。ホテルまでMさんが付いて行って(連れて行って)下さり、今日一日最初から最後までお世話になりました。どうもありがとうございました。
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2015年10月15日

フランス・スイス訪問記その2

10月4日(日)パリ滞在初日はパリ郊外の動物園、Parc zoologique de Parisに行きました。
ホテルから地下鉄で最寄り駅のPorte Doreeまで行き、そこから5分ほど歩いた所に動物園はあります。ここは1934年にオープンし、2008年に一旦クローズ、改装工事を経て2014年にリニューアルオープンしたもので、自然を再現した都市型の動物園ということで、どんな施設か非常に興味がありました。
因に、動物園は「ヴァンセンヌの森」の一角にあり、森の中には湖、競馬場、植物園、ヴァンセンヌ城などがあります。森全体の広さは何と995ha(1haは100m四方なのでその約1000倍!)…なんか見当もつかないのですが、この日の最後にその広さを身をもって体験することになりました。

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朝から快晴の、いいお天気に恵まれました。
ここが入口。ゲートをくぐるといきなり係の人に呼び止められて荷物検査。こういう所でも調べられるとは。
その後、チケットを購入して園内へ。因にお値段は大人22ユーロ(約3000円)。日本の動物園に比べると2倍〜3倍はしますね。
園内は大きく5つのエリア(ヨーロッパ、中米、南米、アフリカ、マダガスカル)に分かれています。朝の10時くらいだと人も少なく静かで、動物もお休みしている子が多かったです。一応ルートに沿って進み、大体1周した後に見たい動物の所に何度も足を運んで、3度目くらいにやっと見られました。

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オオカミ舎とオオカミ達。
ここにいる狼はスペイン・ポルトガルの一部に生息するイベリアオオカミです。小柄で毛色は濃いめ。多摩動物園にいるタイリクオオカミとよく似た風貌です。計3頭いました。
ほっそりとしていましたが、夏毛の影響もあるのでしょう。

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アフリカエリアにはサイ、シマウマ、ライオン、オリックス、キリンなどがいました。この園はキリンの繁殖に力を入れているのか、キリンが10頭以上飼育されていて、赤ちゃんもいました。

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シロサイとグレービーシマウマが混合展示されていました。

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シロオリックス。まだ毛色が淡い茶色の子供もいました。

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このウシ科の動物はアダックスと言います。初めて見ました。顔の模様とネジ曲がった角が面白い。

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アフリカエリアには広い水辺もあって、ここでも初めて見る動物だらけでした。この、ハシビロコウにも似た大きな鳥はマラボー(アフリカハゲコウ)です。

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こちらはクードゥー。私の大好きなネジ角系のスタイリッシュなウシさんです。

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中米エリアにいたピューマ。

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ぐるぐる廻って最初のヨーロッパエリアに戻ってきました。園の奥には人工的に作られた山があり、その中にも展示室があり、爬虫類などが展示されていました。

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山の横にあったバードケージにはハゲワシが数羽。丸ごとの動物の肉を与えられていて、骨から肉をむしって食べていました。

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ヨーロッパカワウソは餌やりをしていました。

獣舎まで行っても寝ているか隠れているかで見られず、何度目かに訪れてやっと見られた動物もいました。

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Wolverine(クズリ)!熊みたいに見えますがイタチの仲間です。初めて会えたので感動!

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ヨーロッパオオヤマネコのペア。一度目は耳しか見えず、二度目は寝顔しか見えず、三度目にようやく動いているところを見られました。日本では王子動物園の故グンマさんしか会った事がなかったので嬉しかったです。
見た感じ、まだ若いカップルのようでした。

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そして、ここに来た以上はどうしても会いたかった、黒ジャガーのアラミス殿。神戸の王子動物園にいる黒ジャガーのアトス君の同腹の兄弟です。たまたまネットで検索していたらここParc zoologiqueにアトスの兄弟がいると知り、今回の旅の切っ掛けにもなったジャガーさんなので、どうしても会いたい、会わずに日本に帰れるか!と。

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最初に来た時に見えたのはこのノーマルカラーのジャガーさん1頭だけ。もしかして交代展示かもと、昼からもう一度行っても同じ。今日は出ていないのか、もしかしたら見られないのか、と半ば諦めかけながらも最後に足を運んだら、奥の方の獣舎にそのお姿を拝見することができました!
公式サイトの画像で見た通り、アトスのように真っ黒ではなく、濃い焦げ茶色にジャガー模様が透けて見えます。期待通りのイケジャガーでした。

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他にも印象深い動物に沢山会えました。このフォッサも、初めて会った動物のひとつです。

広いエリアで放牧されている草食獣を除くと、どの獣舎も不規則な自然に近い形に設計されて、動物にストレスを与えないようにしているようでした。正面はガラス張りになっている所が多いのですが、反射で中がよく見えなかったり逆光で写真が撮りづらいのは、最近の日本の動物園と同じです。獣舎内は茂みや岩や穴ぼこが多く、動物が全く見えないこともありますので、どうしても見たいと思ったら時間を変えて何度も足を運ぶ必要があります。それでも見られなかったら諦めるしかありません…

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日が暮れる前にはホテルに戻ろうと思い、4時過ぎに動物園を後にしました。目の前にある湖では白鳥が泳ぎ、パリっ子達がのんびりボートで遊んだり芝生でゴロゴロしたり、秋の週末を楽しんでいました。
そして、どうせなら観光の一つもしていこうと、ヴァンセンヌ城まで行くことにしました。同じ森の一角だから、10分くらいで着くだろうと思って歩き始めたのですが、行けども行けども見えない。スマホの地図で確認しながら行ったので道は間違っていないはず。結局、30分ほどかかってようやく到着。後で距離を計ったら軽く2キロはあったのでした。ヴァンセンヌの森、広すぎる…

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最初に、動物園とお城が森の一角にあると聞いて、例えれば、天王寺動物園が大阪城公園と大阪城の隣にあるという感じかと思ったら全然違いました。
王家の領地で、王様が狩りをしたくらいだから獲物となる野生動物が沢山住んでいたはず。広さが桁違いでした。

という訳で、アウトドアな一日が終わりました。明日はいよいよスイスに向かいます。
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2015年10月14日

フランス・スイス訪問記/その1

10月3日(土)朝、中部国際空港からフランクフルトに向けて出発。1週間の旅の始まりです。今回は、ルフトハンザドイツ航空利用で名古屋(中部空港)からフランクフルトを経由してパリに向かいます。

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フランクフルト空港に到着後、パリ行きの便に乗り換え…なんですが、TransitとかConnectionなどの乗り継ぎゲートの表示が見当たらない。え?どうなってるの?
ヨーロッパでは現在「シェンゲン協定」によって、EUに属する国の間ではパスポートや入国審査なしで行き来できるようになっていて、外国から来た場合は目的地がどこであれ、EUに属する最初に降りた国で入国することになるのです。よって、最終目的地がフランスであっても、ドイツで入国審査を通ることになるので、乗り継ぎする場合も一旦入国審査場を通ってから乗り継ぎゲートに移動することになる、というのが分かったのはそこを通ってからのことでした。
この辺は、自分がよく理解していなかったのがいけないのですが、中部空港でチケットを渡された時に「最初に降りたドイツで入国します」という説明だけで、入国審査を通ってから乗り継ぎだよ、ということまでは聞いていなかったので戸惑いました。よくよく考えれば当然のことですが…
また、乗り継ぎ便まで4時間以上あったこともあり、ゾーン(A〜Z)は分かっていてもゲート番号がなかなか出ずに、本当にここでよいのだろうかと不安になりました(防犯上、出発ゲートは出発1時間くらい前にならないと表示されないのが常)。フランクフルト空港は広いので、もしゾーンが違っていたらだだっ広い空港の中を延々と移動しなければならないし…(後で聞いた話ではゾーンまで変わることはないそうですが)。
ひとまずチケットに書いてあるAゾーンに向かいました。しかし、そこに通じるセキュリティチェックを通る時に、何が原因か止められ、パスポートを見せろと言われました。
怖そうな係員が空港警察?みたいな人を呼んで、パスポートに押してあるラトビア(バルト3国のひとつ)のスタンプを見て2人でなんだかんだ言っている。「ラトビアへ行ったのか?」みたいなことを聞かれたけど、それはもう7年位前だし、今日は名古屋から来てパリに行くんだと片言の英語で説明したら、何とか通してもらえました。…結局何だったんだろう??一人旅だと目を付けられるのかな?
兎に角、時差で眠くなりながらひたすら待って、出発50分くらいになってようやくゲートが判明して、パリ行きの便に搭乗。1時間半ほどの短いフライトであっという間にシャルル・ド・ゴール空港に到着。

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「翼よ、あれがパリの灯だ」

夜景が綺麗でした(ブレていますが)。
中部空港で預けた荷物も無事に出てきて、出口に。
現地のドライバーさんが私の名前を書いたボードを持って出口で出迎えて下さり、無事に合流(送迎付きのプランでした)、予約してあるホテルに向かいます。この日の客は私一人だけでした。
旅行会社に委託されているとはいえ、ドライバー一人に客一人。ちゃんとホテルまで連れて行ってくれるのか不安で、空港を出てから間違いなくパリ市内に向かっているだろうかと道路標識ばかり見ていました。
夜だったので道も空いていて、早めに到着しました。無事にホテルに着いたのが嬉しくて、言葉は通じないけど荷物も運んでくれたし、キビキビしていて感じのいいドラーバーさんだったので、感謝の気持ちもこめてチップを渡しました。
ようやく自分の部屋に入ったら、安心感から疲れがどっと来て、すぐに眠りにつきました。いやはや、ハラハラドキドキの長い長い一日でした…。
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2015年04月12日

富岡製糸場

随分ブログの更新をサボってしまってすみません。
気がつけば4月半ばになり、ソメイヨシノは終わり、今は八重桜がきれいな季節ですね。

今月の初めに群馬に行って来ました。
一番の目的は群馬サファリパークでしたが、よくよく考えたらそこは昨年世界遺産に登録された「富岡製糸場」の近くではありませんか。群馬って結構遠いし、なかなか行くチャンスがないので、これはいい機会!と思って、富岡製糸場と群馬サファリパークを訪れる1泊2日の旅に出かけました。

東海道新幹線で東京へ行き、上越新幹線に乗り換えて高崎へ。
富岡製糸場のある富岡までは高崎から上信電鉄線で40分ほどかかりました。

事前の天気予報があまり芳しくなかったにも関わらず、当日はいいお天気!
上信富岡駅から歩いて15分ほどの所に富岡製糸場はありました。

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富岡製糸場は明治の初めに、主要な輸出品である絹製品を大量に生産する為に建造された国営の工場です。
当時の最新の技術で建てられた煉瓦造りの建物はとても大きく、美しく、凛々しさを感じました。

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絹糸を製造する工場の中。壁面が当時は高価だったガラス張りになっていて、電気(照明)のなかった時代でも太陽光を取り入れて日暮れまで作業が出来るようになっていました。また、トラス構造という工法で柱がなくても屋根を支えられるようになっていたので、広いスペースを確保できました。

明治から昭和にかけては日本中で絹糸の生産が行なわれていて、いわゆる「女工哀史」のような地方からの出稼ぎや身売りのような形で若い女工さんが劣悪な環境で働いていた歴史もあったのですが、ここ富岡製糸場はそういう場所ではなく、フランス人技師を雇い、最新鋭の機械と技術を揃えた官営(国営)の工場でした。
従って、ここで働く女工さんはエリートで、ここで最新の技術を身につけて自分の出身地に帰ると指導者として活躍していたのです。

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広い敷地内にはフランス人技師が住んでいた住居や寄宿舎や診療所がありました。
労働時間も日没までの平均7時間と決められていて、休業日もあり、給料もちゃんと支払われ、労働者の権利は保障されていたようです。
というようなことをガイドツアーで説明をして頂いて、最後に立ち寄った所は川沿いの広場でした。

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ちょうど満開の桜の花が咲き誇っていて、まさに「桜の園」。

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奥には当時の寄宿舎があり、桜と昔の木造の校舎のような懐かしい風景でした。

富岡製糸場の見学を終えて、駅に向かいながら街をぶらぶらしていたら、こんなものが。

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原寸大の蚕と桑の葉を模したチョコレートです。以前、ネットで話題になったものですが、実物を初めて見ました。結構リアルで、味もなかなか。
4時頃再び電車に乗って富岡を後にしました。この日は高崎に泊まり、翌日は群馬サファリパークに行きます。
そのお話は次のブログで…
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2015年01月09日

安佐動物園

昨年の話になってしまいますが、12月に広島の安佐動物園に行って参りました。
前日7日(日)に大阪でイベントがあり、折角ここまで来たのだからもう少し足を延ばして広島に行ってみよう!と。自宅から頑張れば日帰り出来る距離ではありますが、なかなか機会がないので…

大阪から広島まで新幹線で行き、広島駅から安佐動物園まではバスで1時間弱。山の中腹の、静かな環境にありました。

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まずはアフリカゾーンにいたクロサイ。東山でもおなじみです。角を突き合わせていました。
ここでは多くの動物が複数で飼育されていました。

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お隣には水牛が!このコは子供です。

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お母さんと比べるとこれくらいの大きさ。水牛はあまりちゃんと見たことがないので魅入ってしまいました。こんなに立派な角があるのに雌なんですね。

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お父さんはさすがに立派!体も大きいし角も太くて迫力があります。

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その隣にいたミーアキャット達は寒いからか団子になっていました。

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そして、ここで見たかった動物の一番手、チーター。
チーターを多摩以外で見るのは初めてでした。夏の動物のイメージがあるので、冬は大丈夫だろうか?という素朴な疑問が沸きましたが、特に寒そうにしている様子はありませんでした。

しばらくチーターを見てからさらに上に向かって歩いたら、こんなコが。

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シカ科のキョンです。これも東山では見られない動物のひとつ。柴犬くらいの小さなシカの仲間ですが、立派な角や牙もあります。可愛いけれど、ちょっと不思議な感じ。

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その横には…何だこのコは!?

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ブラックバックと言うウシ科の動物。ツートンのカラーリングとネジネジ角が何ともお洒落。
ただし、この色になるのは群れで一番強く、繁殖力のある雄だけだそうです。

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わらわらと出てきたブラックバックの群れ。角があるのが雄、ないのが雌ですが、若い雄は雌と同じ茶色をしています。黒い大きい雄はひと際目立ちますね。

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可愛いレッサーパンダ。カメラ目線いただきました。

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あまりにも笹を美味しそうに食べるので、見ているこちらも楽しくなりました。

最後に立ち寄ったのはアフリカゾウのいるエリア。
アフリカゾウとひと口に言っても、細かく分けるとサバンナゾウとマルミミゾウに分類され、遺伝子的にも違う種類だそうです。

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サバンナゾウのタカ(雄)とアイ(雌)。アジアゾウを見慣れているとものすごく大きく感じます。

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こちらがマルミミゾウのメイ(雌)。マルミミゾウが見られるのは日本ではここ安佐とあともう1園しかないそうで、貴重な存在です。サバンナゾウよりも小柄で耳が丸いのが特徴。

と、他にも沢山の動物に会えましたが、キリがないので、地元の東山で見られない、自分にとっては珍しい動物を中心に紹介しました。
訪れたのが12月だったので寒くて、おまけに平日なので静かでしたが、安佐は全体にゆったりとした環境で動物が飼育されていて、とても良かったです。
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2014年10月07日

三峰神社へ

さて次の日、10月最初の日はがらりと変わって、三峰神社にお参りしました。
三峰神社は、オオカミを祭神として祀り、元を辿ると1000年以上の歴史を持つ、由緒正しい神社です。オオカミを祀っているということで以前から興味があり、行きたいと思っておりました。
で、同じ埼玉県ならば、さいたま動物園とセットで行こうということになったのですが、両者は同じ県内とは言え、かなり離れており、移動も時間がかかりましたが、それも旅として楽しむことにしました。

朝、ホテルからバスの出る西武秩父駅に着くと、まだ30分以上あるのにかなりな数の人が並んでいました。座れるかなあ?と心配しながら列に加わると、私の後にも人がどんどん並んできます。そんなに人気のある所なのか?と半信半疑。結局、人の数に合わせて、3台のバスが出ました。目的地までの山道を1時間半以上立っているのは辛すぎますからね。

やっと神社のふもとに到着。遂にやって来ました三峰神社。
着いてから分かったのですが、毎月一日は、白い「気」のお札というものが出る日で、それを目当てに参拝客がやって来るらしいのです。

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入口の鳥居とお犬様の狛犬。
胴体の筋肉の表現が面白いですね。

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歩いて行くと、随身門という立派な門が見えてきました。

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そこにいたお犬様。

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神社の中は、大きな杉の木がそそり立つ静かな空間です。

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さらに歩くと、本殿に続く階段が見えてきました。

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階段脇にいたお犬様。
ここには沢山のお犬様(狼)の石像がありますが、作者や年代が違うので造形も顔つきも皆違います。比較してみるのも面白いです。
やっと本殿に辿り着いたのですが、お参りする人が多くて長蛇の列をなしていたので、最初に境内を見て廻ることにしました。

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売店もあり、狼神社だけあって狼関連のグッズが沢山!三峰神社オリジナルのものも沢山あり、思わず散財(苦笑)。狼ラベルの秩父ワインも何種類かあり、ワイン好きとしては全種類買いたかったのですが、持って帰る体力がなく断念。

少し人が少なくなってきたのでお参りした後、「興雲閣」で昼食にしました。境内にある大きな宿泊施設で、宿泊客以外の人が利用できる温泉もあります。時間があったら入りたかった…

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その後は、「小教院」へ。元は本堂として建てられた建物で、現在は改修されて喫茶室になっています。ここでは岩清水を使って淹れた本格的なコーヒーが戴けます。評判通り、美味しかったです。
何よりもこの重厚感あふれる格調高いお堂の中にいるだけで、清々しい気分になれました。

最後に、この神社の御眷属である大口真神(お犬様)を祀る、お仮屋神社へ。「御眷属(ごけんぞく)」の意味が分からなかったので調べたら、「仏や菩薩に従うもので、薬師仏の十二神将、不動明王の八大童子の類」とのこと。つまり、お犬様そのものが神ではなく、神の従者という意味で、説明文によると、その昔、日本武尊が三峰神社を祀った時に、道案内を務めたのが山犬で、その忠実さと勇猛さによって御眷属に定められたそうです。
「お仮屋神社」という名称は、御眷属であるお犬様は深い山中に身を潜めているので、ここを仮のお宮としてお参りを行なうために建てたので、そう呼ばれています。

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大勢の参拝客で賑わう本殿に比べて、私が訪れた時には誰もいなくて、ひっそりとしたお仮屋神社には左右にお犬様の石像と小さな祠が佇んでいました。おまけに辺り一面、どんどん霧が濃くなってきて、とっても幻想的な風景。山の中なのでそれほど珍しい光景ではないのでしょうが、神秘的なものを感じてしまいました。ああ、来て良かった。

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お参りした後に、ちょっと気が引けましたが、祠の中も撮らせて頂きました。
ご本尊の後ろに、小さな石像が沢山ありました。みなお犬様の形をしています。あちこちにあったものを集めたのか、それとも信者の人が自宅にあったものを持ち寄ったのか、定かではありませんが。

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山奥の鬱蒼とした森に囲まれた神社、ニホンオオカミが生きていた頃から多分変わらない景色。ぼーっと眺めていると、今にもそこの木の影から山犬(オオカミ)が出てきてもおかしくない風景でした。太古の昔、日本武尊を導いたニホンオオカミはどんな姿をしていたのだろうか…。
そんなことを想像しながら三峰神社を後にし、再びバスに乗って山を下りました。

さて、帰るのには西武秩父からは池袋に特急で向かうのが一番手っ取り早いのですが、行きと同じルートを辿っても面白くないし、自宅とは反対の東京に行く意味がないので、西武秩父線で「東飯能」まで行き、JR八高線に乗り換えて「八王子」に出て、横浜線に乗り換え「新横浜」へ。そこから新幹線に乗って帰りました。
今回の遠征は、初日は動物園でのんびり、次の日は神社で神聖な気分に浸る、という全く違う楽しみ方ができ、とても良い一泊二日の旅でした。
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2014年10月04日

埼玉県こども動物自然公園

9月の最後の日、タイトルにある「埼玉県こども自然動物公園」に行って参りました。
埼玉県を訪れるのは初めてだったので、全く未知の土地でした。
目的の動物園があるのは、そんな私でも名前だけは知っているさいたま市でも熊谷市でもなく、東松山市という所です。事前に動物園までのルートを検索して行ったのですが、耳馴染みのない地名ばかりでしたので、メモが手放せませんでした。
まず、新幹線で品川まで行き、山手線に乗り換え池袋に。そこから東武東上線に乗り高坂駅に。駅からバスに乗り動物園に無事に着きました。
こども動物園という名前を聞いて、ファミリーや子供向けのこじんまりした動物園かなというイメージでした。確かに動物園では定番のゾウやライオンや猛獣がいないという点ではファミリー向けなんでしょうが、実際には自然の地形を利用した広い森の中に、動物が点在している、という感じでした。
まず向かったのがここです。

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マヌルネコ〜!
マヌルネコはモンゴルに住むヤマネコの一種で、原始的なネコの一種。ずんぐりとした体型が特徴です。
地元の東山にいるマヌルネコのハニーは、ここの出身なんです。
個体識別が出来ませんが、写真の子は今年4頭生まれた子供のうちの1頭で、ハニーの弟妹に当たります。

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可愛い、そしてすごい目力。

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上の2頭は子供達で、兄弟です。

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こちらは大人のマヌルネコのマリイさん。この体型、たまりません。

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マヌル達のいる小屋。外側に金網で覆われたトンネルがつながっていて、マヌル達は自由に出入りが出来るようになっています。来園者はそれをガラス越しに見られるようになっています。

この後、牛やネズミ類やペンギンを見ながら園内をぐるっと廻り、オーストラリアの動物がいるエリアへ。

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この動物園は全体に檻や柵がなくて、自然な状態で動物を観察出来るようになっている所が多いのですが、ここは目の前に何の仕切もなくカンガルーがいました。

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コバトンロードという森の中に作られた通路を歩いていくと、シカとカモシカの谷が現れます。通路の下にカモシカとシカが自然の中に居るような状態で観察できるようになっています。

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広いエリアにほんの1〜2頭のカモシカが放牧されていて、動物園にいることを忘れそうな風景でした。

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こちらは、ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポター資料館。
イングランドの湖水地方にある本家の建物を再現してあって、昔訪れた時のことを思い出して、懐かしく感じました。

という感じで、お天気のよい一日、園内を歩き回ってかなり疲れました。
再びバスに乗って高坂駅に戻り、そこから反対方面の電車(東上線)で「東松山」乗り換え、「小川」経由で「寄居」まで行き、そこから秩父線に乗り換えて「御花畑」という駅で降りました。見るのも聞くのも初めての場所ばかりでしたが何とか辿り着いてホッとしました。
同じ埼玉県内でも、ここまで2時間かかりました。秩父地方はやはり遠い…

この日に泊まったのは西武秩父駅近くのホテル。
次の日は三峰神社に行きます。
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2014年09月21日

ジャコウネコな日々

気がついたら2ヶ月、東山に行っていませんでした。
しかし、やっと涼しくなってきたし、今度こそあの動物に会いたいと、この日は早起きして出かけました。
東山北園には夜行性の動物を集めた「自然動物館」があり、基本的には暗い環境で展示をしているのですが、実際には開園時間(9時)にはまだ明るく、1時間ほどかけて徐々に照明を落としていくようになっています。
ここに今年、「コジャコウネコ」というジャコウネコの仲間が仲間入りしました。
知ってはいたのですが、なかなか見に行くチャンスがなく、今日こそは!と9時前にスカイタワー門で待機して、開門と同時にダッシュ。

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これがコジャコウネコ!
大きさはイタチくらいで、小さい顔で細長い体をしています。
ジャコウネコは日本にいない動物で、ネコという名前が入っていますが、いわゆる「ネコ」とは別の種類の動物です。
コジャコウネコ…食肉目ジャコウネコ科/東南アジアの森林や草地で生活し、ネズミ、野鳥、ヘビ、果実などを食べますが、時には家畜を襲うこともあります。野生での寿命は8〜9年です。(解説より)

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くるりと廻って向きを変えて。模様が独特で美しいです。

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上から見たところ。細長い体つき。
ジャコウネコというからには、さぞかし良い匂い(麝香のような?)がするかと想像しますが、残念ながらここはガラス張りの部屋の為、外からは匂いを嗅ぐことができません。

因に、こちらもジャコウネコの仲間です。

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最近お気に入りのビントロング。同じく東南アジアの森に住む動物です。

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チラリ。
また来るからね〜。

自然動物館からずーっと離れた日本の動物を集めたエリアには、コジャコウネコの仲間がいます。

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ハクビシン。食肉目ジャコウネコ科の動物です。
東南アジア・中国・台湾原産で、江戸時代に日本に持ち込まれて定着した移入種。主に果実を餌としている。広く生息し、人の生活圏にまで入り込んでいるため、農業被害や家屋への侵入被害も出ている(解説より)。

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同じジャコウネコ科なので、細長い体つきや、全体の雰囲気がよく似ていますね。

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こちらはジャコウネコとは関係ありませんが、お隣にいたホンドダヌキ一家。
ほぼ全員カメラ目線いただきました。

同じ種類の動物を比較してみるのは楽しいですね。
一度に見られるのは動物園ならではです。
自然動物館も、日本の動物エリアも、東山の中ではあまり人が行かないエリアですが、とても面白いので是非足を運んで頂きたいと思います。
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2014年03月24日

北の動物たち2014

先日、北海道に行って参りました。
冬になると、雪の中のオオカミが見たくてたまらなくなり、本当は真冬に行きたかったのですが、仕事の関係で3月にずれ込んでしまいました。

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3月17日、中部空港から旭川へ向かう機内から、遠目ではあったけど富士山がきれいに見えました。

旭川に着き、タクシーで旭山に。
3月後半とは言え、辺りは真っ白。内陸部の旭川だからまだまだ冬だろうという予想に反して、何だか暖かい。と言っても気温はプラス3℃ほどで、本州の感覚で言えば充分寒いはずですが、すごく暖かく感じました。お天気が良かったせいもありますが、北の大地も春に向かっているようです。

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さて、約1年ぶりに会う旭山のオオカミ一家。
冬毛もふもふのヌプリはやっぱりカッコイイ。

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どの角度から見てもイケ狼♡

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固まって寝る黒黒トリオ。手前のケン以外はレラかノンノか区別がつきません。

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ケン父さんは、首の周りの毛が妙にフサフサしていてライオンのよう?で、何だか精悍な感じ。やはりオオカミは首が太い方がカッコ良いと、個人的には思います。

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カントとノンノの姉妹もすっかり大人の体型になりました。

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真っ白できれいなカント。昨年亡くなったチュプにそっくり。

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(写真傾きご容赦)全員ではないけど、狼一家。


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北海道産の動物を集めたコーナーに居たワシミミズク。何かに反応して「ホーホー」と鳴いていました。フクロウやミミズクの鳴き声を生で聴いたのは初めてで、ホントにホーホーって鳴くんだ!と納得。

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来園者に「イケメンや!」と褒められていたオオワシ。確かにイケメン。

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北海道産だから当然キタキツネもいました。思ったよりスリムでした。
しかし、未だにキタキツネを見ると「ルールル…」と呼びかける人がいるのね。

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本日のランチは、3品のメニューが選べるセット。北海道らしくスープカレー・ホタテをサーモンで巻いたもの・ビーフシチューをチョイス。暑いので生ビールがうまい!

お昼ごはんを済ませて戻ってきたら、オオカミ達に骨付き肉のおやつが与えられていました。

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ケン父さんはお尻を持ち上げ、前足に体重をかけてかぶり付きます。

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昨年来た時にはまだ隔離されていて会えなかったレラも元気にかじかじ。

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前足で挟んでお行儀よく食べるカント。食べ方にも個性がありますね。

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全員等しく肉を貰ったはずなのに、自分のを食べ終わると母マースに吐き戻しをねだる娘達。

そして、こちらも会えるのを楽しみにしていた動物。

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前に居た子が亡くなった後、新たに入ってきたホッキョクギツネのペア。
可愛いけれど、何か違う。冬毛なのに真っ白じゃないぞ??
以前会った子は目と鼻以外は真っ白だったのに、亜種なんでしょうか。

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♀の子の方が黒っぽい毛色でした。
ふぉっさりした尻尾は確かにキツネですが、全体の雰囲気はタヌキっぽく見えました。

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さて、閉園時間になり、途中で合流したUさんと一緒に札幌に向かい、夜はMさんの家で鹿肉+馬肉の「馬鹿パーティー」!Mさんの知り合いのハンターの方が仕留めたエゾシカ肉をふんだんに使ったメニューの数々に馬刺(馬肉の刺身)。これは普通のツアーでは決して味わえない至福の一時です。ごちそうさまでした〜。
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2014年03月22日

福岡のアイドル

さて、翌1月13日は、福岡動物園にてビントロングのガイドが行なわれました。
先日お披露目されたビントロングの子供2頭にも、この日初めて会いました。

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この時はまだ名前が決まっていなかった生後3ヶ月のチビントロング達。♂がコーン(右)♀がシャロン(左)。
飼育員さんの肩に乗って登場すると、早速おやつにパクついていました。

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コーンは、ちょっとシャイな男の子。

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シャロンは活発な女の子。

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小さい体ながら、すでにかなりの敏捷性を持っていて、長い尻尾や後ろ足を使って天井にぶら下がります。

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10ヶ月ぶりに会えた母親のトロンさんは動きもゆっくり、伸びた耳毛が落武者のようでした。子供達のように活発な動きはありませんでしたが、元気そうでした。

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ガイドが始まり、飼育員さんの肩に乗っておやつをねだる子供達。この時はイエネコほどの大きさでした。

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大好きなバナナの入ったカップに顔を突っ込むシャロン。もう可愛いのなんの。

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午後からは、トロン親子と交代でビーン君が出ていました。

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勿論、ビントロングばかりでなく他の動物も見ましたよ。
長い角が美しいアラビアオリックスです。
こういうすーっと長く伸びた角を持つ動物って、何だか神秘的な感じがします。
模様もとても面白いですね。

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背中を角でカイカイ。なるほど、長い角があるとこういう使い方が出来るのですね。
角のない動物は木などにこすりつけて掻いていますが。

前日の長崎とこの日の福岡とお天気にも恵まれ、たっぷり楽しんだ2日間の九州遠征でした。
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2014年03月15日

長崎にて

更新が遅れておりますが、今年1月にちょっと九州へ行って参りました。
お目当てはある動物なんですが、それは次のお話で紹介するとして…

1月12日(土)、福岡へ飛び、そこから特急「かもめ」で長崎へ向かいました。

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九州の電車は個性的でこだわりの強いものが多くて楽しいです。


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まず向かったのが出島。
鎖国をしていた江戸時代に、唯一外国に門戸を開いていた場所です。
明治以降、建物などは取り壊されて埋め立てられていましたが、近年、一部が復元されて、往年の姿を甦らせています。

オランダ人達が住んだ住居や、蘭学にまつわる展示がありましたが、中でもこれ!

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歴史の教科書で誰しも一度は見たであろう、杉田玄白らが苦労して翻訳した医学書「解体新書」。複製ですが、雰囲気は充分伝わります。かなり感動しました。

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お昼は、島の中にあるレストランで「トルコライス」なるものを頂きました。パスタ、ピラフの上にトンカツが乗っていてかなりボリュームがありました。

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その後「大浦天主堂」へ。国宝にも指定されている日本最古のカトリック教会です。
秀吉に始まるキリシタン弾圧、隠れキリシタン等、苦難の時代をくぐり抜けて信仰を守ってきた歴史が偲ばれます。

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最後はグラバー邸へ。
予備知識がなかったので、グラバー邸というのは丘の上に建物が一つ建っているだけだと思っていたら、複数の洋館が建つエリアで、その中にグラバー邸があるのだと、行って初めて知りました。時間があまりなかったのですが、頑張って見学しました。
午後4時タイムリミット。名残惜しかったですが、再び特急に乗って福岡に戻りました。

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そして、夜は動物クラスタさん達と福岡市内で新年会。メンバーは東京から3人、大阪から2人、広島から2人、大分から1人、北九州から1人、愛知から一人(私)の計10人。鴨しゃぶともつ鍋をつつきながら、動物の話題で大いに盛り上がりました。
まあしかし皆さん、動物のためによく北海道や九州まで繰り出すもんだなあ、と。好きでなければ決して出来ないですね。
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2014年03月10日

天王寺!

翌10月3日の朝、神戸から大阪まで移動して、早速天王寺動物園へ。
かなり昔に一度だけ訪れたことがありましたが、その頃とはすっかり様変わりしていました。
まずは狼がいる通称「イヌ科長屋」へ。

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ここにいるのはチュウゴクオオカミ。親子合わせて10頭以上の大所帯です。まだ10月だったので、夏毛で皆スリム。体格も同じくらいで全員淡い茶色の毛色なので、自分には個体識別は全くできませんでした。

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目もくりくりしている子が多く、街で出会っても普通の犬だと思うかも。そんな印象でした。
同じオオカミでも、見慣れているシンリンオオカミと比べると随分違うものです。

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オオカミのお隣にはコヨーテが。
北米のシンリンオオカミと似ていますが、体格はひと回り小さく、耳が大きいのが特徴です。

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こちらはドール、コヨーテよりさらに小さいイヌ科の動物です。
ドールにも、この日初めて会いました。キツネとも犬とも違う、でもどこか愛嬌のある動物でした。


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園内にはアジアの熱帯雨林というエリアがあり、東南アジア原産の動物が集められています。アジアゾウ舎の背後にそびえ立つのは、先日オープンした、日本一の高層ビル、ハルカス。この時は建築中でした。大都会の真ん中に熱帯の異空間があるという面白いシチュエーションです。

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タイ語?の看板もいい雰囲気。


すぐ近くに、大阪の在来動物を紹介するコーナーがありました。

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これは…ヌートリアです。その昔毛皮を穫るために輸入されたものの、不要になって捨てられて野生化している大きなげっ歯類です。

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こちらは普通のドブネズミ。こうして比べるとヌートリアもドブネズミも体型は全く同じです。大きさはヌートリアが30センチ(尻尾を除く)ほどに対してドブネズミは10センチほどと、全く違いますが。


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がらりと変わってこちらはアムールトラのアヤコさん♀。小顔でなかなかの美トラさんです。

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同居している♂のセンイチは、のほほんとした顔立ちの大柄な子。常連さん曰く、これはトラではなく“「センイチ」という生きもの”だそうです。それほどトラ離れした子だそうで…人工哺育で育ったのも原因ではないかと。
トラの気持ちが分からないから、アヤコさんともあまりうまくいっていないそうです。
折角美トラの奥さんなのに、勿体ないなあ。

最後にアフリカゾーンに足を踏み入れたら、草食獣エリアに、こんな素敵な動物がいました。

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牛の仲間のエランドです。

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「エランド」という動物に会ったのは生まれて初めてでした。らせん状にねじれた角、カールした茶色い額の毛、長い睫毛、ちょっと少女漫画チックで、まるで伝説のユニコーンのように美しくエレガント。淡いベージュ色の体は夕日を浴びて一層神々しく、しばしうっとりと眺めていました。
Zoo友さんに伺った話では、ほんの数日前に♀の個体が亡くなったばかりということでした。残念…出来れば2頭揃った姿を見たかったです。

そんな感じで天王寺動物園での一日が終わり、夜は「ソース祭」と称する、7人の動物好きによるお好み焼きパーティーで大いに盛り上がりました。さすが粉もんの街大阪、とても楽しく美味しゅうございました。

という訳で、3日間の関西・四国の旅が終わりました。現地でお世話になった皆様、楽しい旅をサポートして下さって本当にありがとうございました。
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2014年03月08日

初めての四国と、のいち動物公園

10月1日夜、神戸からバスで淡路島を経由して四国、高知へやって参りました。
何を隠そう、この日が人生初の四国上陸でした。

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次の日の朝、高知駅から電車でのいち駅へ向かい、タクシーでのいち動物公園へ。

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殆ど人がいない道を歩いてハイエナ舎の前を通りかかったら、偶然、生後1ヶ月半のハイエナの子供の運動場へ出る練習をしていました。
小さかったこの子も、今ではすっかり大きくなりました。
母親のエナさんはとても美ハイエナです。


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そして、ここで一番会いたかった「ジャングルミュージアム」にある、ビントロング舎へ。

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♀のケチャップさんと

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♂のソルト君。

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一日2回あるスコールタイム。

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かなりふくよかなケチャップさん。

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寄り添って昼寝をしていたりしましたが、2頭の距離は微妙のようでした。


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同じエリアにウンピョウさんもいました。
ウンピョウをしっかり見たのは初めて、その美しい模様をじっくり堪能しました。

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ミナミコアリクイの親子も見られました!
一緒に食事をした後に、お母さんが子供をおんぶして動く様子は、本当に楽しい。子供は大きいかぎ爪でしっかり背中にしがみついています。

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因にこの日のアリクイの食事は、解凍した昆虫とグレープフルーツでした。


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アフリカ・オーストラリアゾーンには、キリンやシマウマと一緒に、セーブルアンテロープが!
う〜、何てカッコいいんでしょう♡

子供の頃、動物図鑑でこの立派な角を持つ動物を知ってファンになったのですが、まさかここで会えるとは!感激でした。

のいち動物公園は、檻や柵が殆どなく、自然に近い状態で動物が見られるつくりになっています。その分動物との距離が遠い所もありますが、遮るものがないので写真を撮るのには非常に良い環境でした。
狼やライオンのような猛獣がいないとは言え、檻で隔てずに見せるために随所に工夫が見られました。

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このルリコンゴウインコも、道を歩いていたらさりげなくその辺にいたのでビックリしました。逃げる様子もなく、じっくり観察ができました。

園内はそれほど広くないので、2周ほどして再びビントロングのところに戻って観察。

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2頭に別れを告げて、園を後にして高知へ戻りました。

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その日の夕方、再びバスに乗って本州へ。行きは寝ていて見られなかった淡路大橋を渡って神戸へ向かいます。
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2014年03月01日

王子の凛々しいネコ達

うわ〜、こんなにブログを放置していて申し訳ありませんでした。
何ヶ月ぶりでしょうか。
ごめんなさい皆様、ひとまず昨年秋のお話です。

10月のはじめに、2泊3日の関西・四国遠征に行って参りました。

第1日目は神戸の王子動物園へ。
色々な動物に会ったのですが、一番印象的だったのが、大型小型問わずネコ科が充実していること。入ってすぐに円形猛獣舎があり、そこに会いたかったネコ科の皆さんが全て揃っているので、かなりな時間を費やしてしまいました。

まずはジャガー。ジャガーと言えばオレンジっぽい毛色に丸い斑紋があるのが普通ですが、ここにいるのは黒変種である黒ジャガーのペアです。

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♂のアトスと、

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♀のローラ。どちらも真っ黒で迫力を感じます。


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次はユキヒョウ。ティアンとユッコの雄雌のペアです。

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美豹と評判のユッコさん。確かに美しい。


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こちらはアムールヒョウ。
いかにも豹!って感じの美しい模様としなやかな肢体。惚れ惚れします。
アムロとポンのペアでの展示でした。


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そして、一番印象的だったのが、シベリアオオヤマネコのグンマさん。

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かなりご高齢だそうですが、目力のある素敵なヤマネコさんでした。
東山では現在ヤマネコは見られないので、ここで会えて嬉しかったです。


王子のネコ科の皆さんは、ペアでの展示が多かったのですが、必ずしも仲が良いとは限らないようで…

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マヌルネコのペッキーさん♀とエモンさん♂。
ペッキーさんがエモンさんを嫌っているようで、お互いかなり離れた位置にいて、2頭が近づくことはありませんでした。


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ボブキャットのエリさん(雌)。この方も高齢のようであまり動きがなかったですが、ボブキャットを間近で見たのは初めてだったので満足。


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アムールトラのヤマちゃん(♀)。美しい顔立ちのトラさんでした。
普段東山で見ている小柄なスマトラトラと比べると、かなり大きくて立派。
とても人懐っこい性格だそうです。


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ぐるぐる廻って再び黒ジャガーまで戻って来たら、アトス君が降りて来ました。雄らしくがっちりした体型です。

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顔も凛々しい(ヨダレ以外は)。

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ちょっとビビっていたローラちゃん。
この時は微妙な関係に見えましたが、この後ペアリングが成功し、11月の終わりに待望のベビー2頭が誕生しました!
母親のローラもしっかり子育てをしていて、2頭とも順調に成長しているそうです。現在子ジャガーの名前を募集中で、一般公開も間近です。

他にもジャイアントパンダやアビシニアコロブスの親子なども見ましたが、やはりネコ科の印象が強烈な王子動物園でした。

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この後、高速バスで四国・高知へ向かいました。
神戸から4時間ほどの旅でしたが、3列リクライニングシートで快適でした。
夜10時頃、高知市に到着。
続きは次のお話で。
posted by MIKA at 23:32| Comment(3) | 日記

2013年09月28日

赤煉瓦の工場跡

暑さ寒さも彼岸まで、と言われるように、お彼岸を過ぎてめっきり涼しくなり、過ごしやすい気候になってきました。
今日は、以前から気になっていた所に行って来ました。

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数年前のブログでご紹介しました、半田市にある通称「赤煉瓦建物」。
ここは、明治〜昭和にかけて操業していた「カブトビール」のビール工場の建物です。
現存する赤煉瓦で作られた建物のうち、使われた煉瓦の数では東京駅に次ぐというかなり巨大な建物で、有形文化財にもなっています。
建築様式は、ドイツの古い木組みの家と同じ「ハーフティンバー」で、木組みの骨格の間に煉瓦を詰めた構造で建てられています。
建物は普段は閉じていていますが、年に数回公開され、資料の展示や、復刻されたビールを味わうことができます。
前回は外観を観たのみで、内部がどうなっているのかとても興味があったので、数少ない公開日の今日、出かけて来ました。

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ここが入口。

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建物の壁には所々穴が空いています。
戦時中は飛行機工場の倉庫になっていたので、米軍の機銃掃射によって攻撃され、その跡が今でも残っているのです。

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昭和10年代の名古屋駅前にはカブトビールの大きな看板が立っていて、話題の映画「風立ちぬ」でもその風景が描かれていました。

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内部は当時の資料室になっています。

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ビールを運んだトロッコ。

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メイン通路。ここを樽や木箱に詰められたビールがトロッコに乗せられてひっきりなしに運ばれていたのでしょうね。

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奥の広いスペースには、ちょっとした喫茶コーナーになっています。

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こちらでは復刻されたカブトビールを販売しているのですが、残念ながら売り切れ!
お昼頃に行ったのにもう売り切れってことは、元々販売数も多くないのでしょうが、一度飲んでみたかった。無念…

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別の角度から見たところ。最上階の窓にはステンドグラスが見えます。
今は1階以外は立ち入りが出来ないので、上の階は見る事ができません。
明治時代に建てられ、戦争にも耐えて残った頑丈な建物ですが、さすがに老朽化が進んでいるので、特別公開が終わってから耐震工事や補強を行なうため再来年まで閉鎖されます。
工事が終わって再び公開された時に、あのステンドグラスも見られるといいなあ。

赤煉瓦工場の見学が終わって、もう一つの名物である彼岸花を見に行きました。

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9月終わりから10月にかけて矢勝川の堤防一帯を真っ赤に染める彼岸花の群生。
今年は例年よりも開花が早く、最盛期は過ぎていましたが、所々でまだ鮮やかに咲いているのが見られました。

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白い花は赤いのに比べて少し咲くのが遅いようで、今が最盛期です。
紅白の対比が何とも鮮やか。

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その深紅の色に心惹かれます。

彼岸花が終わると、いよいよ本格的な秋到来。
これから何かと忙しくなるので、今日は暫し心の休養になりました。
posted by MIKA at 22:08| Comment(3) | 日記

2013年08月20日

多摩の思い出

ひと月以上前のお話です。
7月の半ば、東京にて開催された、縫いぐるみ作家のfumiさんが出展しているテディベア・コンベンションに行って参りました。

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今回も様々な「狼ぐるみ」が集合。私も、以前我が家にお迎えした「おすわり狼」(一番右端)を連れて行き、新作の子達とご対面&記念写真。因に、今回も作品は完売したそうです。さすが!

その後、お昼も食べずに多摩へ向かいました。
今回は日帰りで、コンベンションと動物園をはしごする強行軍なので、充分な時間がありません。それでも、折角上京した以上は行かなければ。

電車に一本乗り遅れて、着いたらもう2時近くになっていました。
まず始めにチーターの所へ向かいました。

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いた!昨年秋に生まれたキングチーターのイブキです。
キングチーターとは、突然変異により普通の斑点ではない独特の模様を持つチーターで、チーターの中でもほんの数パーセントしか生まれない非常に数が少ないものです。
多摩では昨年と今年、続けてキングが生まれ、これだけ高い確率で出るということは両親が共にキングチーターの遺伝子を持っているだろうと言われています。

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こちらは兄弟のシュレン。

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まだ若くてやんちゃな二頭は、活発に遊んでいました。
昨年来た時には、両親しか見られなかったので、若い子はやはり活動量が違います。
今年春に生まれたチビチーター達には、残念ながら会えなかったですが、どのみち交代展示なので、一度に全員に会えることはありません。兎に角、初めてキングチーターを見られてかなり興奮しました。

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こちらは母親のキキョウ。

チーターを1時間位見た後、広い園内を歩くと時間がかかりすぎるので、途中で巡回バスに乗って、トラ舎まで行きました。

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母シズカと二頭の娘のうち、マオが帯広に移動したので、現在はもう一頭の娘のアイとシズカの二頭暮らしです。

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どっちがどっちだか識別がつきませんが、ネコパンチをかましたり、元気に遊んでいました。

その後、ユキヒョウをしばらく眺めてから、最終目的地の狼へ。

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今年オープンした、新獣舎です。
(夢中になっていて、全体像を撮るのを忘れました)
多摩の常連さんから様子は聞いていましたが、かなり広々とした獣舎という印象でした。
前の獣舎は頭数に対して敷地が狭すぎて気の毒だったので、広くなって、狼達ものびのびとしている様子でした。

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相変わらず個体識別が出来ませんが、暑い日だったので、水に入ったりして涼んでいました。この暑さで、もしかして寝ているところしか見られないかも、と思っていた割によく動いていて良かったです。

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唯一識別できるロボ父さん。子供達は皆夏毛になってスッキリしていたのに対し、換毛が遅れて冬毛が残り、暑そうでした。

しばらくしたら雨が降って来たので、屋根のある通路に避難しました。
30分ほどで止みましたが、お陰で涼しくなり、楽になりました。

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その間も、かまわずに外で雨にうたれている子や、

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トンネルに入って動かない子や、様々でした。

そして、気になるモロ母さんのところへ。
この時モロは骨肉腫を煩い、手術を受けて療養中でした。
(残念ながら8月12日に亡くなりました。)
新しい獣舎は狼たちが寝泊まりする部屋も見られるようになっているので、療養中のモロの姿を来園者も見ることができました。
奥の方にいて、ちらりとしか見えませんでしたが、病状から考えると、この日に行かなければもう二度と会えないだろうと覚悟はしていました。
後で聞いた話では、モロはロボや子供達と同じ場所で、家族に看取られながら亡くなったそうです。
15歳(推定)、よく頑張ってくれました。
ロボとペアになって、10頭以上の子供を産み育てた偉大な狼でした。
私はこの日を含めて2度しか多摩に行っていませんが、なじみの深い人達には一生忘れられない、素晴らしい狼だったことでしょう。

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閉園時間も近くなって、帰宅時間になると収容ラッシュ。
勤務が終わったサラリーマンでごった返す駅のホームのようです(笑)

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でも、なかなか入らずにまだ遊んでいる子もいたり。
どこも同じですね。

滞在3時間足らずで、あまり沢山の動物達には会えませんでしたが、モロに会えて良かったです。

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狼舎の横に咲いていた、なでしこの花。
地味で控えめだけれど、しなやかで美しかったモロのように見えました。

モロ、安らかに…ロボや子供達を天国から見守って下さいね。
posted by MIKA at 19:39| Comment(4) | 日記

2013年07月31日

7月の狼舎

暑い毎日が続きますね。
動物達にとってもこの暑さはたまらないと思います。

7月10日、この日も暑い日でした。
仕事の都合で午前中だけの滞在でしたが、旧狼舎に行ってみると…なんと!

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ジャネットとアオイさんが同居しているではありませんか!
今までは左右の部屋に分けて、交代で運動場に出していたので、びっくりしました。

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同じスペースに居ると言っても、しばらくは少し離れた所で思い思いに行動していましたが、ついに!

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右側から歩いてきたアオイさんと、左側から来たジャネットが遭遇。
お互い目を見開き、ガン見。
しばらくこのまま動かず…
すごい緊張感が伝わって来ました。

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尻尾を水平にしたアオイさんが寄っていき…

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そのまますれ違うか?と思ったら、このままの姿勢で動かず。
見ている方はハラハラドキドキ…
異様な雰囲気でした。

しばらくして、お互い匂いを嗅ぐような仕草をして、左右に分かれていきました。

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再び離れた位置に移動して、ジャネットは池に入って泳いだりしていました。
その後二頭がどうなったかは、午前中2時間程しか居られなかったので分かりませんが…
どうやら、この日が同居初日だったようです。

これから大丈夫だろうか?と一抹の不安を感じながら東山を後にしました。


それから10日後の7月20日。

ジャネットとアオイさん、再び分けての展示に戻っていました。
この日はアオイさんが広い方に居ました。

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前回のような緊張感はなく、のびのびと過ごしている様子で、何だかホッとしました。
園が、二頭の同居は時期尚早だと判断したのでしょうか。
直接担当の方にお訊きしていないので分かりませんが…

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狼は群れで暮らす動物ですが、家族でも同じスペースで暮らすのはうまくいかない場合があるので、血の繋がらない狼同士の同居はもっと難しく、最悪の場合、闘争で命を落とす危険性もあります。
前回の緊張した様子を見た感じでは、これでいいような気がしました。
一頭で寂しそうだから一緒にしたらとか、そんな単純な問題ではないので、その個体にとって一番ストレスのないやり方で飼育してほしいと願います。

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草の中にいるアオイさん。

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そして、こちらは新獣舎にいるジャック父さん。
ジャネット達のいる旧獣舎は木が沢山あって、日陰も多くて過ごしやすいですが、殆ど日陰のないこちらの獣舎はとにかく暑い。
笑っているように見えますが、あまりの暑さに舌を出してハアハアしているところです。

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ティトも暑そう。

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一方、ソニアさんは前足を交差させたお得意のポーズで涼しい顔。

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お隣のスペースにいる息子達の一頭、マイケル。
ワル顔に見えますが、ただ暑くてゼーゼーしているだけ。

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そして、収容間近になると、扉をガンガン叩いて催促するゲンキとヒカルとマイケル。
この時だけは元気になる狼達でした。
posted by MIKA at 21:07| Comment(0) | 日記